割烹料理にこだわりワンタン、ポテサラ 東京・恵比寿

dressing

2022/3/21
「魚見茶寮」のスペシャリテ「甘鯛と生うに 奥飛騨キャビア蒸し鮨(ずし)」

洗練された空間で過ごす時間は、心にうるおいを与えてくれる。自身が食事で利用するときも、その条件を満たした居心地のいい店を選ぶことが多いという「魚見茶寮」店主の御幸佑亮さん。

前勤務先の「魚まみれ眞吉渋谷店」で7年半にわたって包丁を握っていた当時から、独立後、カウンタースタイルの粋な店でおもてなしする自らの姿を思い描いていた。

いざ独立の手はずが整うや、気に入って通っていたという都内の数店舗に嘆願して修業を開始。各店のよいところを吸収しながら、自身の店の内装やメニューのアイデアを詰めていった。

内装に関しては、憧れの渋谷「高太郎」を担当したデザイナーにも相談を持ちかけたが、予算面で折り合いがつかず内壁も自分で塗装することに。しかしこれが圧巻の出来。元デザイナーのキャリアに納得の美しい仕上がりが、居心地の良さに拍車をかけている。

Summary
1.魚料理専門居酒屋出身の店主が作った産直鮮魚を楽しめる店
2.おいしいものを少しずつ いろんな料理が味わえるコースはリーズナブル
3.ワンタンや自家製コンビーフ入りポテトサラダなど、魚料理以外も充実

2019年9月にオープン。席はカウンターのみのため、カップルなどのふたり客が多いというが、席間も広めでゆったりとした気分で過ごせるため、いつも以上にリラックスして楽しめるに違いない。

メニューは、コース、アラカルトともに用意するが、「その時季もっともおいしいものをぜひ食べてほしい」という思いをもとに構成されたコースはお得度満点。もっとも手ごろな5280円の「本日のお任せコース」で、約8品を楽しむことができる。

「甘鯛と生うに 奥飛騨キャビア蒸し鮨」は甘ダイのすしにあんをかけ、その上にウニをトッピングして蒸し上げた後、キャビアを盛り付けた

取材日の一品目に提供されたのは店のスペシャリテでもある、温かいあんに浸った「甘鯛と生うに 奥飛騨キャビア蒸し鮨(ずし)」だ。

甘ダイのすしにあんをかけ、その上にウニをトッピングして蒸し上げた後、キャビアを盛り付けたら出来上がり。あんは、カツオと昆布の一番だし、みりん、しょうゆ、酢で作っているが、一番だしに使っているカツオは、御幸さんの出身地である鹿児島県内のカツオ漁港の名所・枕崎のもの。

カビをつけることによって水分を抜きながら熟成させた本枯れ節を使うことで、だしのおいしさも追求したいと、現地までおもむいて作り手と契約を交わした代物だ。「気に入っている食材の作り手さんには、できる限り会いに行きたいんです」と話す御幸さん。来月もスタッフらとともに山梨を訪れるのだと教えてくれた。