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Zアカデミア学長の伊藤羊一さん

Zアカデミア学長の伊藤羊一さん

ヤフーやLINEなどを傘下に持つZホールディングスの企業内大学「Zアカデミア」学長の伊藤羊一さん。旧日本興業銀行出身の金融マンからデジタル業界に転じ、リーダー人材育成を手掛け、現在は武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長も務める。人材育成のプロにリスキリングをテーマに聞いた。

コロナ禍で200講座を開講、8割内製化

――デジタル業界でリスキリングは進んでいますか。

「実はリスキルという言葉にピンとこない面もあります。デジタル技術は日進月歩で進歩しているので、エンジニアは学び続けることは当たり前ですから。プロ野球選手だって、素振りをしないでバッターボックスに立つ人はいない。絶えず工夫しながら練習しています。ただ、今はデジタルトランスフォーメーション(DX)時代で、経営の変革に迫られています。まずリスキリングが必要なのは経営者などリーダー人材でしょうね」

――確かにリーダー人材のリスキルは不可欠ですね。ヤフーアカデミアは他社に先駆けて2014年に誕生し、20年にはZアカデミアに拡大、将来のリーダー人材の育成にあたってきました。コロナ禍で講座をつくるのは難しくなかったですか。

「我々はプラットフォーム上に様々なコンテンツを整えました。年間200講座は作ろうと思いました。しかし、事務局のメンバーだけでは20講座が限界。困ったな、どうしようと。そこで社内で認定講師を募集すると、やってみたいと次々手が挙がりました。アッという間に講座が立ち上がり、8割は内製化できています」

――AIなどデジタル分野などの学びのコンテンツはそろったわけですね。

「それで社員はどんどん集まってきました。現在はグループの社員は2万3千人を超えていると思いますが、今はZアカデミアに7〜8千人は参加しています。ただ、単純に学ぶだけではダメです。当然、経営戦略とシンクロしないといけないし、例えばAI(人工知能)を活用して地域社会をどうしよう、日本、そして世界をどうしようと、みんなでガンガンの議論を始めました。多くのメンバーを巻き込み、ファシリテートして学び合う、これが一番大切だと思っています」

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