変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

転職にあたって年収は重要なテーマになります。しかし、他社の報酬実態はわかりにくいものです。日経転職版は登録会員の現年収を集計し、属性別に大卒平均年収をまとめました。今回、リポートするのは、業種別と職種別の年収です。それぞれの業種、職種の平均年収を把握することは、転職先を選ぶ際の手がかりになりそうです。

かつては同じ業種内での転職が当たり前でしたが、今は異なる業種への転職が当たり前になってきました。その傾向は若い層ほど強く出ています。

年収水準は業種や職種で開きが大きい(写真はイメージ) =PIXTA

年収水準は業種や職種で開きが大きい(写真はイメージ) =PIXTA

新型コロナウイルス禍以降は従来のビジネスモデルが崩れつつある業種から、成長が見込まれる業種への人材流入が増えています。専門人材であれば、中堅・中小企業から大手への同業種転職も可能な時代になりました。

同様に異職種への転職もコロナ禍以降増えています。当初は感染リスクを減らすためにテレワークができる職種への転職が目立ちましたが、今では感染リスクとは別に柔軟な働き方を求める人や地方移住を実現したい人などが異職種への転職に積極的な動きをみせています。

1位「金融・証券・保険」は828万円

業種を大きく分類した15業種で見ると、1位は「金融・証券・保険」の828万円。年収の高い銀行、生保、損保、証券の4業界が含まれているため平均年収が高くなりました。

2位以下は「電気・機械・自動車関連メーカー」803万円、3位「コンサルティング・会計・法律関連」790万円、4位「農林水産・資源・エネルギー」782万円、5位「鉄鋼・素材・化学関連メーカー」768万円と続きます。

6~10位は6位「食品、医薬、日用品、その他メーカー」762万円、7位「IT・ソフトウエア・インターネット」726万円、8位「通信・ネットワークサービス」687万円、9位「商社・流通・小売」681万円、10位「放送・広告・出版・マスコミ」669万円となっています。

男女別で見ると、男性は1位が「金融・証券・保険」926万円、2位が「コンサルティング・会計・法律関連」906万円です。上位2位までは900万円台を超えました。

3位は「電気・機械・自動車関連メーカー」843万円、4位「農林水産・資源・エネルギー」833万円、5位「食品、医薬、日用品、その他メーカー」825万円、6位「鋼鉄・素材・化学関連メーカー」812万円です。ここまでが800万円を超えました。

女性は全体の6位だった「食品、医薬、日用品、その他メーカー」が593万円で1位でした。2位以下は「電気・機械・自動車関連メーカー」585万円、3位「金融・証券・保険」578万円、4位「IT・ソフトウエア・インターネット」560万円、5位「鉄鋼・素材・化学関連メーカー」555万円の順です。

男女差が大きかったのは「コンサルティング・会計・法律関連」(353万円差)、「金融・証券・保険」(348万円差)、「商社・流通・小売」(332万円差)、「農林水産・資源・エネルギー」(306万円差)の4業種で、300万円以上の開きがありました。反対に最小だったのは「官公庁・行政・団体」の164万円差でした。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック