「走り書き」と「文献メモ」と「永久保存版のメモ」

では、ざっと本文に出てくる「メモの取り方」をご紹介します。紙幅の都合で、本記事には一部しか載せられませんが、それでもエッセンスはわかるはずです。

まずは、日常生活で、「走り書きのメモ」を書きます。頭に浮かぶあらゆるアイデアをとらえるために、何かを書き留めるものを常にもっておきましょう。

どう書くか、何を書くかはあまり気にしなくてかまいません。走り書きのメモは、頭のなかに入っていることを後で思い出すためのきっかけにすぎません。

コツは、1カ所にまとめることのみです。私はたいていシンプルなノートを持ち歩いていますが、他に何もなければナプキンやレシートでも十分です。電話にボイスメモを残す場合もあります。

読書するときには、「文献メモ」を書きます。これは、本以外にも、何かを読むたびにとるメモです。何かを読んで、忘れたくないことや、自分の思考、後で文章に使いたいことなどを書き留めます。

長さはごく短く、内容は厳選し、自分の言葉で書きます。引用する場合は、特に念を入れて選びましょう。ここで大切なのは、読んだ言葉の意味を真に理解するために、書き写すのはやめ、自分の理解で書くことです。

そして、これらのメモを、書誌情報と一緒に1カ所にまとめましょう。これは、あなたのこれから用意する「文献管理システム」というフォルダ(データで管理しない人は箱でもOK)に入るメモになります。

そして、次がこのメモ術「ツェッテルカステン」のメインとなるメモの取り方です。①と②で作成したメモをひととおり見て(いいたいことを忘れる前に、1日に1回が理想)、自分自身の研究、思考、興味にどのように関係してくるかを考えながら内容を整理して書き直します。

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たくさんの情報を収められるのが「ツェッテルカステン」
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