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入り口正面のメインの平台中央付近に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

入り口正面のメインの平台中央付近に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。土日を中心に来店客は大きく戻っていて、周辺の企業からのまとまった注文なども入り、売れゆきは順調だという。そんな中、書店員が注目するのは、シンガポール国立大学の大学院でビジネスリーダー向けの地政学プログラムを運営する投資家が地政学的な思考法とその大切さを説いた一冊だった。

4つの視座から見る地政学

その本は田村耕太郎『地政学が最強の教養である』(SBクリエイティブ)。本書の略歴によれば、著者の田村氏はシンガポール国立大学リークアンユー公共政策大学院兼任教授。同大学院で2014年からビジネスリーダー向けに「アジア地政学プログラム」をプログラムし運営、講義しているという。エンジェル投資家としても活動する一方、新聞社経営や政治家といった経歴も持ち、米大やシンクタンクでの研究員やフェローなども歴任している。

本書はそんな「いろいろな業界をウロウロしてきた」著者が、地政学的なものの見方の価値とその方法を伝授しつつ、世界各国の地政学を解説する。「ビジネス×政治・政府×グローバル×アカデミア」という4つの視座をかけ合わせた視点から語っていくのがポイントだ。

第1章で著者は地政学が最高の教養である理由を述べる。その理由とは①世界情勢の解像度が上がる②長期未来予測の頼もしいツールになる③"教養"が身につく④視座が変わる・相手の立場に立てる――の4つである。ビジネスとのつながりで著者が特に重視するのは「視座が変わる・相手の立場に立てる」という点だ。

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