ホテイフーズコーポレーションの「かつお生姜煮」(70グラム、151円)

■シェフが高得点をつけた缶詰

ホテイフーズコーポレーション(静岡市)といえば、焼き鳥の缶詰が真っ先に思い浮かぶと思う。1970年に日本で初めて発売し(ということは世界初でもある)、今でも基本的な製法は変わらないロングセラー商品である。

それゆえにホテイフーズは鶏肉の缶詰を専門にしているイメージが強いけど、実は魚介類の缶詰も充実している。現時点でサバや貝の味付けなどいくつも魚介缶を出している。

そのひとつ、「かつお生姜煮」は焼き鳥シリーズと同じサイズの缶に、カツオの切り身がぎっしりと詰まっている。味付けはちょいと郷愁を誘う、やや甘めの砂糖しょうゆ味。千切りされたショウガがたっぷり入っており、ぴりっとした風味が味のアクセントになっている。

実はこの缶詰を、あるテレビ番組で紹介したことがある。僕の他に有名店のシェフが3人参加し、味を評価したのだが、20種類の缶詰を食べ比べた中で、このかつお生姜煮はかなりの高得点を得た。あるシェフは「おにぎりの具にしたら絶対ウマい」といい、別のシェフは「味がしっかり染みている。これは厨房では作れない」と絶賛していた。70グラムで税込み151円という価格は、普及価格帯のツナ缶とほぼ同額。コスパ良好であります。