Men's Fashion

春のおすすめスエット3選 滑らか生地で「大人見え」

Fashion × Analytics

2022.3.15

学生っぽく見えないスエットには秘密がある

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。




FACY MENの記事閲覧数を分析すると、「スウェット/ニット」に関する記事が最も注目されていた。今回は特に多く読まれていたスエットに注目する。

メンズのカジュアルなトップスとしては定番のスエットシャツ。シーズンを問わず着る機会が多いアイテムだ。最近はリモートワークの際に愛用している方も多いだろう。秋冬はヘビーオンスの厚めの生地を使った一着に目が行きがちだが、春夏はより軽い着心地のものに注目したいところだ。この春、新たに買い足すなら、どんな一着がいいだろうか。FACYに登録する各店に聞いた。

軽やかな「ライトオンス」に人気

「古着市場で『チャンピオン』のリバースウィーブが高騰していることからわかるように、ここ数年は1990年代がブームです。その影響でオーバーサイズかつ、ガシッとしたヘビーオンスのスエットの人気が続いていましたが、その流れも最近少し落ち着いてきたように感じますね」

そう話すのは、「HUNKYDORY(ハンキードリー)大阪店」(大阪市西区)の店長、塚本康博氏だ。創業以来、米国生産を貫く「Velva Sheen(ベルバシーン)」のスエットシャツを紹介してくれた。

米オハイオ州で創業し、大学や各種のスポーツチーム向けの服で世界に名を広めた「ベルバシーン」。1940~60年代によく見られた「フリーダムスリーブ」製法を採用し、腕を動かしやすいように仕立てている。ピグメント(顔料染め)とウオッシュ加工により、古着のような風合いに。Velva Sheen/8oz PIGMENT C/N FREEDOM SWEAT 1万3200円

「ヘビーオンスのスエットに食傷気味のお客様には特に好評です。比較的薄手である8オンスの生地を採用していて、肌触りは柔らかく着心地も軽やかです。体に自然とフィットするリラックスしたシルエットもいいですね」

店頭では、リピートで購入する客も多いという。着心地が快適なだけでなく、古き良き米国を思わせるディテールが楽しめるのもポイントだ。

米国のネイビーは日本よりも青みが強く、ブルーに近いという

「顔料染めやウオッシュ加工によって、新品ながら古着のような独特のフェード感があり、さらに経年変化も楽しめます。硬派なアメカジ好きの方にもぜひ手に取っていただきたいですね」

ライトヘザー、ブラック、ネイビーの3色をそろえているが、特に人気があるのはネイビーだ。おすすめのコーディネートも塚本氏に聞いた。

「今季注目したいのは白のパンツです。春らしく明るいカラーのボトムスを合わせたいですね。他にはヒッコリーのペインターパンツなど、あえてアメカジ(アメリカンカジュアル)テイストでそろえてもいいと思いますよ」

フィールドジャケットとペインターパンツを合わせた様子。スエット同様に古着感のあるアイテムでまとめた。ネイビーと白の組み合わせが映える