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写真はイメージ(PIXTA)

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英語コーチングスクール『TORAIZ(トライズ)』主宰、三木雄信です。この連載は、主に経営や人事に関わっている方に向けて、効果的な英語研修のあり方について解説しています。前回の第4話「社員の英語力アップに効く研修デザイン 理論的に解説」で、研修事業の本場米国で用いられる「ADDIEモデル」をご紹介しました。

ADDIEモデルのような個々人に最適化した研修プログラムを作成することが、最も効果的であるのは間違いないのですが、企業の研修ではなかなか難しい面もあろうかと思います。そこで今回は、第3話の「英語人材育成はタレント育成 能力測って細かな研修を」でご紹介したグローバル・タレント・マネジメントの考え方とADDIEモデルを合わせて考える方法をお伝えします。

まずは研修のゴールを設定します。どのようなコンピタンス(専門的な能力)を持っている社員が何人必要なのかを算出します。そこに向かって進むわけです。

次に、現状把握です。TOEIC L&RやVERSANTスピーキングテストなどで、社員の英語能力を計測します。全社員分を把握している企業も中にはありますが、大半の企業はそこまではいっていないでしょう。とにもかくにも、現状把握がなければ始まりません。スタートからゴールまでどのようなプログラムで結んでいくのか、ということになります。

実際に私が企業に対して提案している英語研修ポートフォリオをご紹介します。シンプルにすると、下記のようになります。

縦軸が英語の能力(スコア)で横軸が入社年次です。研修の費用対効果と社員に対する公平性を考えると、このようなポートフォリオになります。グローバルに活躍する幹部人材候補であるグローバル・タレントを、最初から選別してしまうのではなく、入社後の一定期間は、業績や態度なども含めて総合的に評価します。

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