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写真はイメージ(PIXTA)

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転職サイト「日経転職版」には、ユーザーからの悩みや不安も多く寄せられます。例えば離職期間が長かったり、管理職未経験だったりすると、「転職する際にマイナスになるのではないか」と思い込んでしまうようです。そこで今回は、日経HRのコンサルタント・中嶋雄一郎氏に、マイナスをプラスに変えるヒントなどについて聞きました。

業界が時代にマッチしていない?

――化石燃料事業に長く従事してきました。脱炭素社会といわれる今、このキャリアを生かせる求人が少ないと感じています。(40代、男性)

「GX(グリーントランスフォーメーション)が進む今、同じ化石燃料領域への転職は厳しいですが、これまでの業務・職種経験を生かすことのできる求人募集はあります。例えば、GXを進める自動車業界の企画・研究職、GX領域への投資先を検討する銀行のリサーチ職などは、化石燃料事業での経験を生かせる仕事です。また、例えば営業であれば、提案や個別企業対応スキル、人事考課も含めたマネジメントスキルなど、業界に関係ない知識やスキル・経験を生かせるポジションの募集もあります」

――1社から内定を得たものの辞退。今は離職して転職活動を続けていますが、この状態が長期化しそうで不安です。(50代 男性)

「慎重に取り組むことと同時に、既に離職されているので、『日経転職版』などの転職サイトを利用して積極的に応募していくことをお勧めします。転職活動でキャリアの空白は作らないのが原則。介護などの理由がある場合は別ですが、企業はブランクが長い人材に対して『他社が見送った人材』という先入観を持ち、評価を下げる傾向にあります」

「転職は縁やタイミングに左右されるものとはいえ、長期にわたって離職したまま転職活動を続けることは現実的ではありません。希望する業務内容・条件に優先順位を付けて、『この時期までには必ず意思決定する』とゴールを定めて再スタートしてはみてはいかがでしょうか。複数の転職エージェント(人材紹介会社)を並行して利用すると、より希望に合った求人に巡り合える可能性が高くなります」

――異業界・異職種に転職しましたが、実際に働いてみると合わない気がしました。能力や適性が合わなかった場合、再び前職の業界に戻れますか? 時間が空きすぎると不利でしょうか?(20代、男性)

「転職市場の状況にもよりますが、出戻りのタイムリミットは1年程度を目安にしてください。企業は求職者の直近の経験を見て、選考の対象にするかどうかを判断することが多いためです。職種によってもタイムリミットは異なります。営業職の場合、各業界の市場変化が激しく、求められる業務知見も変わってくるため、1年以上空くと戻るのは難しくなります。一方、管理部門なら、業界というよりはコーポレート領域における専門知識・スキルを求められるケースが多く、出戻りの壁は低くなります」

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