
相性のよい料理などお役立ち情報も
輸入ワインに比べると数はさらに少ないが、日本ワインの中にもQRコード付きのものがある。その1つが、ココ・ファーム・ワイナリー(栃木県足利市)だ。同ワイナリーがQRコード付きのワインを販売し始めたのは2011年と古い。今は、同ワイナリーが販売する全ての日本ワインにQRコードが付いている。
スキャンすると、公式サイト内のその商品のページに飛び、ワインの品種やブドウが栽培された畑の場所と名前、収穫時期、醸造・熟成法、瓶詰め時の酸化防止剤添加やろ過の有無、さらには相性のよい料理など、詳しい情報が非常に見やすいレイアウトで提供されている。
QRコードの中には、ブランドの総合案内のページに飛んでしまい、お目当ての商品になかなかたどり着けない作りになっているものも多い。それらと比較すると、ココ・ファームのQRコードは、内容も充実しており、使い勝手がよい。同ワイナリー取締役の池上峻さんは、「最近は、オンライン収穫祭などイベントへの参加もQRコードで手軽にできるようにするなど、スマホユーザー向けに一段と積極的にQRコードを活用している」と話す。
QRコードを使った情報提供の動きが広がれば、多くの消費者にとって、ワインがより身近なお酒に感じられるようになるはずだ。
(ライター 猪瀬聖)