
知性・品格・誠実を象徴するトラッドスタイルは、ビジネスシーンに最も適した装いのひとつ。ひとつだけ注意したいのは、懐古なコスプレに陥らないことだ。4つのキーアイテムを軸に、“今”を体現する具体策を解説していこう。
Key item 3: Denim Color Shirt デニムカラーシャツ
■BEAMS F(ビームスF)
一周回って王道アメリカンが新鮮
これまで何度となくブームを起こしてきたデニムカラーシャツが目下、再燃の兆しあり。以前はイタリアンスタイルのアクセントとして活用するのが定石だったが、今なら金ボタンのネイビーブレザーにストライプタイ、グレースラックスと王道アメトラアイテムで固めるのが新鮮だ。ビームスFのシャンブレーシャツは、素朴な風合いと色みに古き良きアメリカンテイストが宿る。一方で型紙は日本人体型に合わせて設計されているため、着心地は至極快適だ。1万5400円(ビームス 六本木ヒルズ)

■AZABU TAILOR(麻布テーラー)
より大人に装うならブリティッシュ・アメリカンに
タブカラーによるドレス仕立てのシャンブレーシャツ。アメトラスタイルでスポーティーに装うことも可能だが、より大人のドレス感を強調したいならブリティッシュ・アメリカンを意識してみよう。サマーツイード調のグレンチェックジャケットにダークトーンのペイズリータイを合わせるのが英国感を高める秘訣だ。パンツもベージュチノを選んで同系色ベースでまとめると、英国らしい優雅な印象を高められる。1万4300円〈オーダー価格〉(Y&Mプレスルーム)

■BOLZONELLA(ボルゾネッラ)
イタリア仕立ての上質さとアメリカンな味わいを巧みに融合させた一着。やや小ぶりなBD襟は、タイの有無を問わず美しく決まる。2万6400円(イタルスタイル なんばパークス店)

■SOUTHWICK(サウスウィック)
アメトラの歴史を支えてきた米国ファクトリーブランドによる一着。ハリのあるシャンブレーの風合いが男らしい。2万5300円(シップス 銀座店)

■HITOYOSHI(ヒトヨシ)
熊本・人吉市に拠点を置くハイグレードシャツブランド。ワンピースカラーを採用したシャンブレーシャツは夏場に重宝すること請け合いだ。1万5400円(阪急メンズ東京)

■FAIRFAX(フェアファクス)
モダンな軽快さを演出できる、ワイドカラーのシャンブレーシャツ。タイドアップもノータイもこなせる万能選手だ。8690円(フェアファクスコレクティブ)

■ETON(イートン)
スウェーデン発の注目ブランド。イタリア製のデニム生地を採用し、上質感の高い表情をかなえている。2万3000円(イートン)


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