空や海、澄んだ空気をほうふつとさせる青のトーンは、装いにフレッシュな涼感を呼び込んでくれる。一方、大地のようなナチュラルな趣のあるベージュトーンは、優しく上品な大人の雰囲気を持たせてくれる。デニムやリネン、スエードなど、素材が織りなす一流メゾンのワントーンルックに注目してみよう。
涼感と柔らかさが同居したオールデニムスタイル
■BRIONI(ブリオーニ)
「気取らないローマスタイル」を提案する今季のブリオーニ、ひときわ目を引いたのはシャツまでオールデニムなセットアップ。フォーマルな趣がありながら裏地を省き、エレガントで完璧なバランスを実現したジャケットに、キャロットフィット気味なパンツが好バランスだ。パンツもデニムでありながらウエストバンドタブを長めにするなど、テーラードな雰囲気をしっかり残している。中に合わせたシャツを含め、すべて6.4オンスのライトデニムなので着心地も至極軽やか。ちょっとした昼のパーティーなどで着ても一目置かれそうなスタイルだ。
リネン&アンコンの軽さに四者混ニットで奥行きを
■LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)
優しい色合いのリネンジャケットは、あえてサルトリアなディテールを施さずアンコンな作りにしたことでシャツのように柔らかなフィット感を実現した。同素材のクラシックカットな細身パンツを合わせればスタイリッシュなリネンスーツスタイルが完成。ニットは、カシミヤ、シルク、コットン、リネンの4種をハンドで仕上げたもの。繊細な配色と異なる織りのグラデーションが奥行きを生み、上品さの中に絶妙な存在感を醸し出す。
リネンの上質さが織りなす大人のブリティッシュカントリー
■RALPH LAUREN PURPLE LABEL(ラルフ ローレン パープル レーベル)
腰回りのベルト風ディテールがアクセントになったノーフォーク的ジャケット。素材をリネンにしたことで上品なスラブ感が豊かな表情を生み、ブリティッシュカントリーになりすぎず、洗練された印象になる。ベージュからブラウンのグラデーションニットともグッドバランス。あえてパンツは白プリーツにすることで、エレガントな中に清潔感極まるルックが完成した。