「ナポリのテーラーに衝撃」 リングヂャケット社長リングヂャケット社長 福島薫一氏(下)

趣味の自転車で体形を十数年キープ。「年齢を重ねるたびにクラシックな服が好きになっていきます」と話すリングヂャケット社長の福島薫一さん(東京都港区のリングヂャケット旗艦店「MEISTER 206 AOYAMA」で)

粋なスーツの着こなしは、軽快な身のこなしから。リングヂャケット社長の福島薫一さんは自転車が趣味で、月に1300キロメートル以上を走破するほどの健脚を誇る。ロードバイクに目覚めたのは出張で訪れたイタリアの服地産地のビエラ。さっそうとペダルをこぐ現地の中年男性の格好良さに目を奪われたのがきっかけという。大阪の洋服店に生まれ、少年時代におしゃれに開眼した福島さん。自分らしく楽しむライフスタイルはスーツの新境地を開いたイタリアの流儀にも通じているようだ。




――東京に出張した時もジム通いを欠かさないそうですね。

「運動用のシューズは必ず持ち歩いています。出張時にも愛用しているのがトートバッグ。イタリアブランド『ヴァレクストラ』のものなのですが、雨にぬれても大丈夫だし、軽くて本当に便利なバッグです。東京のジムで時々お見かけする方で、格好いい方だなあと思っていたところ、後でロッテホールディングス社長の玉塚元一さんだと知って驚きました」

二十数年前まで体重85キロ 服のサイズもずっと大きく

――経営者は健康や体形維持に努めています。福島さんも気を使っていらっしゃいますか。

「意外かもしれませんが、二十数年前までは体重が85キログラムくらいあったんです。服のサイズも今よりずっと大きくて。そこでロードバイクを始めて体を絞り、ここまで痩せました。ここ十数年は体形を維持しています」

――本格的に自転車を始めたきっかけは何ですか。

「生地の買い付けなどでイタリアの服地産地のビエラによく出張するのですが、ある時、サイクリング用のカラフルなウエアを着た中高年の男性が自転車を一生懸命こいでいたんです。まず自転車が格好良くて、そのおじさんのウエアのカラーがすてきでした。日本ではロードバイクのブームが起きる前でしたが、こういう中年になりたいと思い、私も自転車を始めたんです」

愛用するバッグはヴァレクストラの物。トレーニングシューズは出張時でも欠かさず持ち歩く

――最初は形から入り、やがて没頭し、今に至ると。普段はどれくらい走るのですか。

「大阪北部の北摂エリアに住んでいるのですが、兵庫県に向けて月に1300キロメートルくらい走っています。おかげで好きなお酒を飲んでも、ずっと体重をキープしています。ランニングだと2~3時間が精いっぱいですが、自転車は8時間くらい走り続けていられるのが楽しいですね」

「自転車は全てメードインイタリアで、山岳用、平地用、タイムトライアル用と数台持っています。一番好きな自転車ブランドがコルナゴ。ウエアは機能性で選んでいて、スイスのメーカーのものを着ています」

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原点はオーダーメードのような既製品