検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

最近よく見る「ESGファンド」って何?

最新のお金リテラシーが身に付く! 得するWOMAN講座

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経ウーマン
Q. 最近よく見る「ESGファンド」。社会のためになる上にもうかる?
A. 基本はそうだが、今はジレンマも。「名ばかりESG」にも注意して!

トクニャン(以下、トク) お得情報好きなネコ、トクニャンだニャ。E・S・G! E・S・G!

 どうしたの、トクニャン?

トク 最近覚えた意識高い系のワードなんだニャ~。環境とかにいいって感じでしょ?

 トクニャンは「SDGs」は知っていますよね。2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のことですが、それを達成する手段として注目されているのが「ESG投資」です。EはEnvironment(環境)、SはSocial(社会)、GはGovernance(企業統治)のこと。06年にESGの要素を取り入れた投資判断を機関投資家に求める国連の「責任投資原則(PRI)」が策定されてから、その理念が浸透。現在、PRIに賛同する署名機関は世界で4902機関、運用資産総額は121兆米ドルにも上ります(*1)。

トク すごい影響力だニャ~。

 具体的には、地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出削減をはじめ、ジェンダー平等や人権問題、法令の遵守や多様性ある経営などの課題に積極的に取り組む企業を応援しよう、という投資の考え方ですね。

トク 最近よく見る「ESGファンド」って、そういう企業を集めた投資信託なんだニャ。

 そうそう。日本でも15年ごろから増え始め、21年の新規設定本数は96本に(金融庁調べ)。

トク でも、気になるのは実際の運用成績だニャン。そもそもESGを重視することと実際に投資で利益が出ることは両立するのかニャ?

*1 PRI「2022 January-March Quarterly signatory update」

乱立するESGファンド。「中身」をチェック

 企業のESGパフォーマンスやリスクを測る「ESGスコア」と企業業績には関連性があります。これまでの研究によると、ESGスコアが高いほど企業業績もよい傾向に。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後のファンドのパフォーマンスを比較したところ、ESGファンドのほうが非ESGファンドよりも下落率が低かったという研究結果もあります。

トク 「有事のESG投資」って感じじゃニャイ? イイね!

 ところが、22年2月のロシアによるウクライナ侵攻により、状況が一変。エネルギー価格の高騰によって、ESG投資では「脱炭素」の観点から外されていた石油や石炭関連企業の株価が大幅に上昇。ESGの理念を取るか、それとも目の前のリターンを取るか、というジレンマが起こり始めているんです。

トク 「社会をよくする投資の満足感もありつつ、リターンもね☆」っていう一石二鳥感が…(涙)。ところで、た~くさんあるESGファンドだけど、どうやって選べばいいんだニャ?

 金融庁が国内のESG関連ファンド225本を調べた結果、運用会社のうち約3割にESG専門部署がなかったという報告も(*2)。人気の一方で、投資戦略や選定基準があいまいな「名ばかりESGファンド」の存在も指摘されているので注意が必要です。また、脱炭素、女性活躍、ダイバーシティ、人権、ガバナンス…など、自分が重視したい要素を明確にしておくと、ファンドがより選びやすくなるかもしれません。

トク 資金に余裕があるなら、株式投資するのもイイかもニャ。ESG銘柄を選ぶときは、何を参考にすればいいニャ?

 ESG評価で銘柄を選定する「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」を見れば、構成銘柄のESG格付けがチェックできます。また『CSR企業総覧(ESG編)』(東洋経済新報社)は、図書館で閲覧できる場合もあるので、ぜひ活用してみてくださいね。

この人に聞きました
崔 真淑さん
エコノミスト、グッド・ニュースアンドカンパニーズ代表取締役。経済学・ファイナンス理論を軸に、経済ニュースの解説や資本市場分析に携わる。近著に『投資一年目のための経済と政治のニュースが面白いほどわかる本』(大和書房)。

*2 金融庁「ESG関連公募投資信託を巡る状況」(2022年4月)

(取材・文/澤田聡子 イラスト/おおの麻里)

[日経ウーマン 2022年9月号の記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_