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三井物産のDX人材育成を支援する広瀬さん(左)、中島さん(中央)、入村さん(右)

三井物産のDX人材育成を支援する広瀬さん(左)、中島さん(中央)、入村さん(右)

三井物産はデジタルトランスフォーメーション(DX)対応を加速させている。2019年にデジタル総合戦略部を立ち上げ、グループ全体でDX人材育成に乗り出した。日本企業は、欧米と比べてデジタル化に遅れるが、同社は全社員を対象にリスキリングを実施、伝統的な総合商社の姿を一新する気構えだ。

デジタル組織に突如異動、覚悟を決めスキル学習

「これはまずい」。20年10月にデジタル総合戦略部のDX人材開発室に異動となった広瀬恵子さんは、途方に暮れた。1989年の入社時はコンピューターの販売部門だったとは言え、ITスキルが高いわけではない。キャリアの大半は秘書業務やアシスタントで、メールやエクセルなどの従来のITツールの基本操作ができる程度だった。

同社には資源やエネルギーなど各事業別に16本部がある。本部ごとに事業文化や商習慣が異なり、書類の仕様に至るまでバラバラだった。一方、デジタル総合戦略部は全社横断的な中枢機関として発足、各事業部門やグループ各社と連携する体制を整えている。「デジタルに疎かった」と語る広瀬さんは、他部署のDX人材育成も支援しなくてはいけない立場になった。

「もう学ぶしかない」と覚悟を決めたベテラン社員が受講を始めたのはマイクロソフトの最新ITツール術のオンライン講義だ。まず手を付けたのはデータを可視化する「Power (パワー)BI」。現在、社内の社員が集まると、「BIを使いこなせるようになった」とヒソヒソ話が交わされるそうだが、なぜこのツールが必要なのか。

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