日経クロストレンド

もう1つがシニア層だ。31年の歴史を持つぷよぷよは、ほかのゲームに比べてシニア層のファンが多い。昔プレーしていたファンが年を取っても楽しんでいたり、親子で遊んだりしていた。自分はプレーしないが、孫の大会を応援しにきてくれる人も多く、そうした人の中に「孫と一緒に遊びたいが、ゲームが速すぎてついていけない」という声があった。

ぷよぷよを、どんな人でも遊べるゲームにしたい──そんな思いで実施したのが、最新作の『ぷよぷよeスポーツ』で20年に行った「色ちょうせい」と「スピード調整機能」のアップデートだ。

「デフォルト」画面。セガの人気ゲーム『ぷよぷよeスポーツ』が2020年に実施した「色ちょうせい」のアップデート。オプション画面で「フィルター」をオンにして、4パターンの色調整や「色のつよさ」を設定する
「1型2色覚」
「2型2色覚」
「3型2色覚」
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「力業」で開発した色ちょうせい機能