上品ドレス時計、「工芸の美」が生む存在感 新作7選スーツに合う1本を選ぶ(1)

MEN’S EX

2021/12/20
MEN'S EX

スーツスタイルでは手元をドレスアップさせることだけがセオリーではない。時にはハズシの1本を、そして時には個性を思いっきり主張するのも一手だ。今回は2021年の下半期に発表された時計を中心にスーツとジャケットに合わせたい時計をテイスト別に選択。正統を歩むか、あえて攻めるか―。自身の好みに合う1本を見つけてほしい。




SUIT × ドレス時計

スーツを上品に着こなしたいのであれば、選ぶべきはドレスウオッチであろう。ただ定番にして王道の組み合わせだけに、モデル選びにセンスが出る。今年、いくつも新作が登場したクラシカルなスモールセコンド式は、ケースの装飾やダイヤルカラーで控えめながらも存在感のある1本を選ぶのが正解。機構やデザインに少しひねりが効いたモデルならアーティスティックな印象になり、精悍(せいかん)さを演出したいならシンプルなスポーツ系もありだ。

エレガントさと精悍さが絶妙なバランスで融合

PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)

カラトラバ 6119 クルー・ド・パリ

袖口にきらめきを添えるクルー・ド・パリのギヨーシェベゼルが、一回り大きなケースで復活。ダイヤルもドーフィン型の針を用いるなど、精悍な印象に生まれ変わった。ヴィンテージ調のタイとも好相性で、シックなダークスーツの手元にも映える。ツインバレルによる強力なトルクで高精度を安定させる新開発Cal.30-255 PSを搭載。手巻き。径39㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。339万9000円(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

スーツ16万5000円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) シャツ5万7200円/フライ(ストラスブルゴ) タイ1万3200円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

優れた工芸技巧を駆使し、上質な美を創出する

JAQUET DROZ(ジャケ・ドロー)

グラン・セコンド ムーン ピエール・ジャケ・ドロー 誕生300周年記念モデル

オフセットダイヤルの下で、細く長い秒針が時を刻む。アイコニックなスタイルは、18世紀の懐中時計が規範だ。その秒インダイヤルに日付表示とムーンフェイズを巧みに融合。月は彫金でリアルな姿を表現し、ダイヤルは伝統的な高温焼成エナメルでしつらえ、工芸的な美をまとう。自動巻き。径41㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。345万4000円(ジャケ・ドロー ブティック銀座)

誰もが知る角型の名作を大胆にアレンジ

CARTIER(カルティエ)

タンク ルイ カルティエ

グレー×ブルーの2トーンダイヤルが、「タンク」では新鮮。PGカラーのローマ数字も、小振りに仕立てられている。異色のダイヤルは、1970~80年代にあった「レ マスト 」ウオッチからの引用。ダイヤル全体をサンレイで仕上げ、メタリックな質感に艶めく。手巻き。ケース33.7×25.5㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。163万6800円(カルティエ カスタマー サービスセンター)

(c) Cartier

艶やかな黒に浮き立つ手仕上げのゴールド製針

MORITZ GROSSMANN(モリッツ・グロスマン)

ハマティック・ヴィンテージ ゴールドハンド

アンスラサイトカラーのラッカーを塗り重ね、丁寧に磨き上げたダイヤルがグロッシーな艶感をたたえる。そこに置くランセット型の針は、手作業で鋭利に形作られ、完璧な鏡面仕上げに。上質な仕上げは、独自の振り子式自動巻き機構を持つムーブメントにも、行き渡る。限定8本。自動巻き。径41㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。660万円(モリッツ・グロスマン ブティック)

Watch Special 2022

日経電子版 NIKKEI STYLE Men's Fashion 「Watch Special 2022」では、注目の腕時計新作、最新トレンド、インタビュー、ビジネスパーソンのための腕時計基礎講座など、多彩なコンテンツを提供しています。

>> Watch Special 2022はこちら