3種マグロで究極握り ワインもいけるサンチャモニカ

東京・三軒茶屋の「寿司とワイン サンチャモニカ」の看板にぎり「まぐろ三重奏」(1貫399円)。大トロ、あぶりトロ、漬け赤身という3種類のマグロをシャリにのせた

「まぐろ三重奏」「余韻で飲めるほっき貝」――。2021年6月東京・三軒茶屋にオープンしたすし店「寿司とワイン サンチャモニカ」を訪れ、驚いた。メニューに「これはどんなすしだろう?」と思わせるユニークなにぎりがずらりと並んでいたからだ。

「まぐろ三重奏」というのは、大トロ、あぶりトロ、漬け赤身という3種類のマグロをシャリにのせた欲張りな一品。客に「どのマグロにしよう」と迷わせない究極の握りだ。

6月のオープン時にメニューにあった「余韻で飲めるほっき貝」。日本酒に合うにぎりだ。一部のメニューは季節のにぎりに切り替わる

「余韻で飲めるほっき貝」は、ヒモ、貝柱も一緒に握ったホッキ貝。貝のうま味をたっぷり味わえるので、「余韻で日本酒が飲める」というわけ。ホッキ貝といえば、コリコリと硬いイメージがあるが、とろりとした舌ざわりで身は軟らか。これをつまみにぐっと酒を飲みたくなるメニューだ。

「あて巻き」も種類が豊富で、思わず目を引き付けられるメニューがある。「あて巻き」とは、酒のアテ(つまみ)になる巻きずしのことだが、ウナギとチーズを巻いた「うなチー巻き」や「マスカルポーネ酒盗巻き」「紅鮭の塩すじこ巻き」などひねりの効いたメニューから、定番の「かっぱ巻き」まで15種類ものつまみ巻きがずらり。

人気のあて巻きの一つ「うなチー巻き」(499円)

その中で、ひときわ異彩を放つのが、「泣けるかんぴょう巻領域展開 号泣ナミダ巻き」だ。

甘辛く煮込まれたかんぴょうの巻きずしの上に盛られるのは山わさび。客に出す最後の仕上げに、目の細かなおろし金でおろした山わさびをすしの上にたっぷりのせるのだ。おろしたての山わさびの爽やかな香りが漂い、食欲がそそられることといったら。

「泣けるかんぴょう巻領域展開 号泣ナミダ巻き」(399円)。おろしたての山わさびをトッピングする

てんこ盛りになった山わさびに「もしかして、激辛罰ゲームか」と少し身構えるも、甘辛いかんぴょうとほどよく合わさり、やみつきになりそうな一品だ。ちなみに「領域展開」とは、人気漫画・アニメーション「呪術廻戦」に登場する必殺技。「辛いのが苦手なお客様が、ネーミングに引かれてオーダーされたことがあります」と同店の店主、綱嶋恭介さんは笑う。

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「黒豆マスカルポーネ」に黙って出てくるデザートワイン
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