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これからのビジネスパーソンに求められる重要なスキルについて、NIKKEIリスキリングでは、連載「スキル超入門」で初歩から解説しています。今回学ぶスキルは「ステークホルダーマネジメント」です。

プロジェクト単位で仕事することが増えた昨今、人を動かすということの難易度と重要性が増しています。専門職、営業職、技術職など、現場にいる様々なプロフェッショナルが効果的に業務を遂行できるようになるために有効な方法が、ステークホルダーマネジメントです。

様々な関係者が賛成・反対の立場から業務に関わり、複雑化するなか、円滑にプロジェクトを進めるにはどうすればいいか。今回は、ステークホルダーマネジメントでプロジェクトをより効率的・効果的に進めるヒントを学びます。(本記事は日経ビジネススクールオンデマンド「ステークホルダーマネジメント講座」の内容を一部要約したものです)

日経ビジネススクールオンデマンドの「ステークホルダーマネージメント講座」

ステークホルダーマネジメントについてさらに知りたい方はこちら

ステークホルダーマネジメントとは何か?

ステークホルダーマネジメントは、「プロジェクトのステークホルダーをプロジェクトの意思決定と計画遂行に本気で参画させるための一連のプロセス」と定義されています。ステークホルダーの特定、その影響と期待を分析・計画・実行・評価することが含まれています。

ステークホルダーとは、プロジェクトに影響を及ぼす、あるいは影響を受ける可能性がある個人・集団・組織のこと。プロジェクトとは「何らかの効果を得るために資金と人材を投入して実施される期限のある活動」で、新しい何かが含まれています。

昨今のビジネス課題は高度で複雑になっており、様々な専門能力を必要とするため、部門や会社を越えて連携するケースや、異なる分野の専門家が関わるケースが増えています。そのため、ステークホルダーへの対応も難しくなっています。

日経ビジネススクールオンデマンド「ステークホルダーマネジメント講座」より

日経ビジネススクールオンデマンド「ステークホルダーマネジメント講座」より

プロジェクトや業務を円滑に進めるための重要な課題は、ステークホルダーを本気にさせること。すなわち「エンゲージメント戦略」です。もし、ステークホルダーよりも優位な立場にいれば相手を力で動かすことができますが、いつでも優位な立場にいられるわけではありません。

対等な立場か対等より下の立場だった場合、人間関係の戦略をどう作っていくかが重要になります。ステークホルダーの誰を自分たちの「アライ(Ally)=味方」にするかが、ステークホルダーマネジメントを効率的・効果的に遂行できるかどうかに影響するのです。

必ずしも味方にしなくてもいい相手もいる

エンゲージメント戦略においては、「影響・権限」と「関心・期待」という2つの次元でステークホルダーを分析することがポイントです。

例えば、図の左上の男性はプロジェクトの方向性や重要な決定の権限をもっていますが、関心や期待をもっているわけではありません。一方、右下の女性はプロジェクトに期待をしていますが、影響力や権限はありません。

日経ビジネススクールオンデマンド「ステークホルダーマネジメント講座」より

日経ビジネススクールオンデマンド「ステークホルダーマネジメント講座」より

左側の男性はプロジェクトに憂慮や懸念を抱いていますが、少し右に寄せて「反対しなければいい」と言うことにもできます。無理に右側までもっていこうとすれば、かえって反発を生むこともあるでしょう。エンゲージメント戦略を考える上では、基本的に力のある人に関心や期待をもってもらう方向ですが、「難しい相手は敵にならなければよい」と割り切ることも重要なアプローチです。

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