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転職サイト「日経転職版」は特別セミナー「スタートアップの年収が、大手企業の年収を超える?」を開催した。ヘッドハンター兼エンジェル投資家のキープレイヤーズ社長の高野秀敏氏に、盛り上がる大手企業からスタートアップへの転職市場の実情について、リアルな最前線の話を語ってもらった。

―今年の3月の日経新聞の記事でも大手企業からスタートアップへの転職が急速に伸びていることが話題になっていましたが、実際の状況を教えてもらえますか。

大手企業からスタートアップへの転職者数が伸びているというよりも、私の体感では、スタートアップ企業の経営陣の経歴が変わったという感じがしています。有名大学や一流企業出身の、いわゆるビジネスエリートの方がスタートアップの社長やCxOになる流れが出てきています。そして、社員が知り合いを会社に紹介する「リファラル採用」などを通して大手企業にいる友人などに声を掛けることで、結果としてそのような傾向が出てきたのではないかと思います。

―大手企業からスタートアップに転職できる人は、具体的にどんな人ですか。

採用されやすいのは投資銀行や証券会社の勤務経験があって、「IPO(新規株式公開)のときのエクイティストーリー(成長戦略)を作れる」「上場準備ができる」という人だと思います。また会計士なども、各社必ず1人は必要になりますから需要があると思います。

それ以外では、スタートアップの場合、バックオフィスのポジションに人が足りていないことが多いと思います。大手企業のほうが経理や財務、法務などのバックオフィスは充実していますから、その経験がある人は非常に重宝されると思います。

キープレイヤーズ社長の高野秀敏氏

キープレイヤーズ社長の高野秀敏氏

―スタートアップ転職が盛り上がってきているように見えますが、年収の面でもスタートアップに転職したほうがよくなるケースは多いのでしょうか。

求人時にスタートアップが提示する年収額が上場企業よりも高いケースが多いことが話題になっていますが、実際には、スタートアップが極端に高い年収を設定することは難しいと思います。年収1000万円以上の求人比率は上場企業よりもスタートアップのほうが多いというデータもあるようですが、例えば、1000万円でオファーされた人は前職では年収2000万円だったとか、1500万円を提示された人の前職の年収は3500万円だったとか、そんなイメージだと思います。

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