片付けと貯蓄の共通点は?

片付けの例でいえば、片付けと貯蓄は「ウォンツとニーズの見極め」という点で共通すると指摘、まず片付けから始めてみたら貯蓄につながる行動様式が身につくのではと提案する。

もちろんFPとしての知識、知恵とノウハウもたっぷり詰め込んでいる。なにしろお金の増やし方編の章タイトルは「貯金を辞めればお金が貯まる」となかなか刺激的だ。投資や副業などの考え方やプロセスをわかりやすく提示し、お金の増やし方のさまざまな道筋を示してくれる。他の章でも、家事代行サービスの使い方を示したり、年金や保険に対する基本的な考え方やベーシックな情報に触れたり、マネーまわりのさまざまなことが目配りよく解説されている。

「交通広告などで目についたようで、このところよく売れている」と同店店舗リーダーの河又美予さんは話す。刊行は3月で、店頭にあったのは6刷と版を重ねており、息の長い売れ筋になっているようだ。

上位唯一の新刊は石原慎太郎氏の自伝

それでは、先週のランキングを見ていこう。

(1)シン・営業力天野眞也著(クロスメディア・パブリッシング)
(2)ジェイソン流お金の増やし方厚切りジェイソン著(ぴあ)
(3)佐久間宣行のずるい仕事術佐久間宣行著(ダイヤモンド社)
(4)お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか黒田尚子著(日本経済新聞出版)
(4)「私」という男の生涯石原慎太郎著(幻冬舎)
(4)数値化の鬼安藤広大著(ダイヤモンド社)

(リブロ汐留シオサイト店、2022年6月27日~7月3日)

1位は高収益企業として名高いキーエンスの元営業マンが「営業しない営業」の極意を伝授する。2月刊の本だが、まとまった注文が入ってトップに躍り出た。2位は今回紹介した同じマネー系の本で、IT企業役員でお笑いタレントでもある著者が自分流のお金の増やし方と生き方を語る。3位は元テレビ東京の名物プロデューサーが自らの仕事術を語った本。2、3位とも息の長い売れ筋だ。

同数の4位に3冊。このうちの1冊が今回紹介したFPによるマネー本だ。ほかの2冊は、数字で考えることを徹底して仕事ができる人になる道筋を説いた若手社員向けの仕事術の本と、先ごろ亡くなった元東京都知事で作家の石原慎太郎氏の自伝。刊行から2カ月以上たった本がランキング上位に並ぶ中で、石原氏の自伝だけ新刊で、話題性の高さが際立っている。

(水柿武志)

お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動

著者 : 黒田 尚子
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 1,540 円(税込み)