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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。人出はだいぶ戻ってきて、平日の昼のレジが混み合う光景が戻ってきた。だが、新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加傾向にあり、先行きへの不安は残る。そんな中、書店員が注目するのは、経験豊富なフィナンシャルプランナー(FP)がお金が自然にたまる人の行動原理をまとめたマネー本だった。

日々の行動から考え方やプロセス引き出す

その本は黒田尚子『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(日本経済新聞出版)。著者の黒田氏は日本総合研究所をへて1998年から独立系FPとして活動する。セミナーや講演、著作も多く、著名な人気FPの一人だ。その著者が豊富な個人相談の経験をもとに、何気ない日々の行動と貯蓄の効率性の相関関係をFPの視点から読み解いたのが本書だ。

「整理整頓と貯蓄は同じ原理でできている」「現金派はキャッシュレス派よりお金が貯まりにくい」「貯蓄に集中しすぎることで、思わぬ損をする」……。目次にはこんな行動原理が50項目並んでいる。日常生活編、お金の使い方編、お金の増やし方編、備える編、ライフイベント編、人間関係編の6章に分類されており、気になるところから拾い読みしやすい構成だ。

「はじめに」で著者はいう。「それぞれの見出しがキャッチーであることはご容赦ください。部屋が片付けられなくても、パンパンのブタ財布を持っていても、お金を貯められる人はいるでしょう。みなさんにご理解いただきたいのは、単なる『こうすればお金が貯まる・貯められる』といった結論よりも、それに至る考え方やプロセスなのです」。普段の行動原理とお金のたまりやすさとのつながりを知ることで自分を知り、そこから行動変容してみたり、自分に合ったお金の使い方や増やし方を見いだしたりしてもらおうというのが本書の狙いだ。

入り口正面のメインの平台中央付近に平積みで展示する(リブロ汐留シオサイト店)

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