答えと解説
正解(間違っているもの)は、(3)頭が前に出ることで、顔の筋肉が上に引っ張られる です。正しくは、頭が前に出る姿勢が続くと、顔の筋肉は下に引っ張られます。

肩こりの原因は、肩や首の周辺の筋肉が硬くなり、血行が悪くなること。これを解消するためには、肩や首の筋肉をほぐすために腕をぐるぐる回して血行を良くする「動的ストレッチ」が有効です。
また、特に女性に多いのが、筋力不足が原因で起きる慢性の肩こり。筋力が不足すると、特定の筋肉に負担がかかり、その筋肉が緊張状態になり、その結果、血行不良が起きやすくなるのです。その場合、筋トレによって肩回りの筋肉を鍛える必要があります。
ところが、動的ストレッチや筋トレをやっても、なかなか解消しない頑固な肩こりというのもあります。もしかしたらその肩こりは、「ヘッドフォワード」が原因かもしれません。
ヘッドフォワードとは、文字通り頭が本来あるべき位置よりも前に来ている姿勢を指します。今、子どもから大人まで、ヘッドフォワードの人が増えています。なぜかというと、長時間にわたってスマートフォン(スマホ)やパソコンを操作しているからです。
スマホの画面などをのぞき込む姿勢が長時間続くと、頭の位置が前に出たまま姿勢が固まってしまうのです。そのため、ヘッドフォワードは別名「スマホ首」とも呼ばれています。
ヘッドフォワードを解消するためには、「広頸(こうけい)筋」と「胸鎖乳突(きょうさにゅうとつ)筋」という2つの筋肉をほぐすマッサージを行います。

広頸筋はあごから鎖骨につながっている筋肉です。スマホなどの見過ぎで頭が前に出た状態が続くと、この筋肉が硬くなり、頭が出たままになるとともに、顔の筋肉が下に引っ張られ、ほうれい線が深くなります。「最近、顔の肉が下がってきたな」と感じる方は、広頸筋をしっかりほぐすことで、見た目も若返るかもしれません。
胸鎖乳突筋は、耳たぶの後ろあたりから鎖骨に向かって、斜めに走っている筋肉です。顔を左に向けると、右の首筋にくっきり盛り上がるので、鏡で確認してみてください(顔を右に向けると、今度は左の首筋に盛り上がります)。