縦方向の表の範囲を検索、横方向の表から取り出す
検索対象の範囲とデータを取り出す範囲をそれぞれ指定できるのは、実はXLOOKUP関数だけではない。LOOKUP関数の「ベクトル形式」でも、第2引数と第3引数でそれぞれの範囲を指定することが可能だ。ここでは、累積ポイントが未入力の場合に対応するため、IFERROR関数と組み合わせている(図8)。

LOOKUP関数のベクトル形式の場合、引数「検査範囲」と「対応範囲」には、同じ数のセルを含む、1行または1列のセル範囲か配列を指定する。要素数(セルの数)が同じで並び順が対応していれば、「検査範囲」と「対応範囲」で縦と横の方向が異なっていてもよい。ここでは参考例として、「応募可能賞品リスト」の表を横向きにした状態で、参照する例を示そう(図9)。

なお、このような使い方ができるのはLOOKUP関数だけだ。XLOOKUP関数の場合、引数「検索範囲」と「戻り範囲」のサイズ(行数×列数)は必ず同じにする必要がある。
(ライター 土屋和人)
[日経PC21 2022年11月号掲載記事を再構成]