この例のように累計ポイントを1から始まる整数に変換できる場合、CHOOSE(チューズ)関数を使ってその順番に当たる引数を返すことも可能だ(図10)。「値」を指定しなくてよい分、SWITCH関数よりも簡潔になるが、「既定」の指定はできない。ここでは、未入力(0)の場合の「0」に1を加えて1番目の選択肢の「-」に対応させ、以下、各会員ランクの指定も1ずつずらしている。
なお、ここまで紹介してきた数式では、会員IDや累積ポイントのセルには正の数が入力されることを想定している。負の数や文字列が入力された場合はエラー値が表示されることもあるが、それはそれでデータに問題があることがわかるため、あえて対応しない。

値が該当する区間を検索、対応する結果を表から取得
会員ランクの種類と、対応する累積ポイントの区分がさらに増えた場合は、別表を用意して、その範囲を参照するとよい(図11)。このようなデータの取り出しに使われる代表的な関数は、やはりVLOOKUP(ブイルックアップ)関数だろう(図12)。引数「検索方法」に「TRUE」を指定すると、「範囲」の左端列で「検索値」以下の最大値を検索し、見つかったセルと同じ行の、「列番号」で指定した列にあるセルの値を返す。このとき、「範囲」の左端列は、必ず昇順(小さい順)で並べておく必要がある。この列の各値は、いわばそれぞれの値以上、その下のセルの値未満の区間を表している。

