一方、「ランク」列では、同じ行の「累積P」列のセルに入力されたポイントに応じて、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」のいずれかを表示したい。やはり未入力の場合に「-」を表示させると、5通りの選択肢から1つを選ぶことになり、IF関数のネストでは、長く複雑な数式になってしまう(図5)。

IFS(イフエス)関数(Excel 2019以降とMicrosoft 365版Excelで使用可能)を利用すれば、同様の複数の条件を、すっきりとわかりやすく指定できる(図6)。この関数では、判定したい条件と、それが真の場合に返す値のペアを、先頭から並べて指定していく。
ただし、IFS関数には、IF関数の「値が偽の場合」に該当する引数はない。すべての条件が偽だったときに返す値を指定したい場合は、最後の「論理式」に「TRUE」を指定し、そのペアの戻り値を指定すればよい。
