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欧米の先進IT企業を中心に経済学の知見をビジネスに生かそうという動きが広まっている。DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まる中、その動きはIT業界にとどまるものではない。経済学の社会実装というミッションを掲げて事業展開するエコノミクスデザイン(東京・新宿)の代表取締役、今井誠氏がその背景や具体的な実装例、活用に向けた経済学の学び方を解説する。

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見えない価値に着目する時代へ

私たちは、経済学をベースとしたソリューションを提供しています。ESG関連では、各企業において、ESGのどの指標が自社にとって効果的な指標かを分析、達成率を可視化するための分析や開示資料の作成など各種相談を多数受けています。例えば、ESG・SDGsへの貢献のマイルストーンを社外にも社内にも発信したい、人的資本経営に対してどのように開示するかという相談です。

近年、こうした企業の取り組みは、ESGの必然性と共に開示方法の重要性が増しています。投資家への説明など、企業価値に直結する点からみても、社外への発信が求められています。しかしその半面、「社会への貢献を指標化・数値化して発信できていない」「従業員のモチベーションとしても企業価値への貢献としても定期的に開示したいが、効果的な方法がわからない」などの悩みを抱える企業も多くなってきています。

非財務価値を可視化し、社内外に適切に発信するにはどうしたらよいのか。簡単に数字でとらえることができない非財務情報を、どのような指標にのっとって可視化し、開示すればいいのか。どんな情報ならば、投資家の判断に活用されるのか。根拠のあるデータや指標とは、どういうものなのか。

今回は、非財務価値の可視化について、考えていきたいと思います。

イラストはイメージ=PIXTA

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