日経クロストレンド

――Xboxは20年間で大きく変わりました。もともとはゲーム機を指していましたが、いまやハードそのものではなく、ゲームを楽しむプラットフォームのブランドに変わってきています。店頭に“緑色”を戻すために、どういう施策を考えていますか?

「引き続きゲーム機をメインにコミュニケーションをしていこうと思っています。Xbox Series X|Sはかなりの好評をいただいていますが、残念なことに、半導体不足もあって、現在の需要に対応できず、皆さんにご迷惑をおかけしています。家電販売店からも引き合いが多く、あるだけ持ってきてほしいといつも言われていますが、提供できていません」

「もしXboxのゲームがゲーム機からしかプレーできなかったとしたら、最新ゲームが遊べないという状況が続いていたかもしれません。しかし、PCやタブレットなどでも遊べるサブスクリプションサービス『Xbox Game Pass』(以下、Game Pass)があることで、いろいろなゲームを自分の好きなデバイスからプレーいただけるようになっています。Xbox Series X|Sを購入したいと考えている皆さんには、本体を入手できるようになるまでは、ぜひGame Pass を試していただきたいと思っています」

サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」は、日本では2020年4月14日からサービス開始。「Ultimate」「PC」「Console」の3つのプランがあり、ULTIMATEでは、21年10月よりクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming(Beta)」が利用できるようになった

「Xboxをお客様にお届けする方法はいろいろありますが、私としては店頭でのブランド力を改めて高めていきたいと考えています。今までXboxは、日本全国でというよりも、首都圏の大型店などエリアを絞って販売や訴求をしてきました。ですが、今は郊外店からもXboxを取り扱いたいというご相談をいただき、Xboxの売り場がちょっとずつ復活してきています。まだまだ足りてはいませんが、地方でも伸びてきているところです」

「我々としては、こうした店舗をきっかけにGame Passをもっと多くの方に知っていただき、そこからプレーするゲームを探していただけるように、認知を拡大していくことも戦略の1つだと思っています」

――販売促進を加速する中、核になるのがGame Passなのですね。

「はい。Game Passは1つの重要な要素です。Xbox Series X|Sの本体やアクセサリー類を店舗に展示するのと併せて、Game Passのサービスを提供していきます。どれかにフォーカスするというよりは、いろいろなデバイス、いろいろなサービス、いろいろなゲームを体験いただけるゲームプラットフォームということを、首都圏だけじゃなくて郊外でもしっかりと訴求していきます」

――確かに、ヘッドセットやコントローラーなど、魅力的なアクセサリーがそろってきていると個人的に感じています。

「まさにその通りです。ただ、製品はそろってきているものの、現在は皆さんからご要望をいただいている数を提供できていない状況なので、Xbox Series X|Sの本体同様、アクセサリーもしっかりと用意していきたいと考えています」

Xboxのアクセサリー類。デザイン性が高いコントローラーや、Xbox向けにデザインされたBang&Olufsenのヘッドセットなどがラインアップされている

クラウドゲームは幅広い層に向けて

――21年10月には、日本でもGame PassのUltimateプランユーザーを対象にクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming(Beta)」を始めました。「東京ゲームショウ2021 オンライン」で公開したプロモーションビデオを見ると、訴求対象はミレニアル世代なのかなという印象を受けましたが、ターゲット層はどうとらえていますか?

「Z世代やミレニアル世代などの若い層はもちろんですが、そこに絞っているわけではありません。Game Passのラインアップには、“アラフィフ”(50代前後)にとって懐かしいゲームタイトルや、『これやってみたかったんだよね』と思っていただけるようなタイトルもたくさん入っています」

「Cloud Gaming(Beta)は、今までのXboxのコアファンだけではなく、初めてXboxのゲームに触れる人たちにも幅広く楽しんでいただけるプラットフォームになっていると考えています」

「東京ゲームショウ2021 オンライン」のマイクロソフト公式出展社番組で、日本でのクラウドゲーミングサービスの開始を発表。写真はその際のプロモーションムービーの1シーン