日本で転職希望者に対する知名度・人気がないため、逆に応募する候補者の立場からすれば、入社選考の競争倍率が相対的に低くなります。つまり、同じ入社難易度で、より高給なポジションに転職することが可能になり、いわゆる「掘り出し物」の良求人ということになります。余談になりますが、人材紹介会社が転職希望者の方々に外資系の求人を紹介するケースが多いのはこれが理由です。

英語と仕事の両立がカギ

外資系企業が日本で人材を採用する際、「良い人材がいない」と苦労するのは日本人のレベルが低いからではなく、「英語と仕事の両方が同時にできる人を安いコストで採用できない」という理由です。つまり、通常の日系企業が募集するケースであれば、大勢の「仕事ができる人」の中を勝ち抜かなければ採用されないのに対し、英語が必要な外資系の募集であれば、「英語と仕事が両方できる人」という狭い母集団の中で勝ち抜けばいいため、相対的に外資系は日系より内定を得やすいのです。また、希少なスキルを持ち、英語力もある人材であれば、高い給与を払ってでも確保するしかないということになり、給与も相対的に高くなるのです。

ここまで、なぜ外資系企業の給与が日系企業より高いのかに関する大枠の説明になります。次回は日系企業と同じポジションでも外資系の方が高年収になる理由と、給与支給の仕組みの違いなどについて説明します。

黒沢敏浩
ハイクラス・管理職の転職に強い人材紹介会社のジェイエイシーリクルートメント(JAC)でマーケット研究などを担当し、ホワイトカラー転職市場や給与の分析などで約20年の経験を持つ。人材サービス産業協議会の「外部労働市場における賃金相場情報提供に関する研究会」委員や日本人材マネジメント協会執行役員「人事(HRM)の投資対効果(ROI)」担当も務める。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。国家資格のキャリアコンサルタント。

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