すし屋の「あがり」に代表されるように、和食に合う飲み物はやはり緑茶が多いだろう。これにも理由がある。和食といえばだしが決め手で、そのだしによく使われるカツオ節にはイノシン酸が含まれている。グルタミン酸を含む昆布とカツオ節を合わせると相乗効果でうまみが増す、というのは有名な話だが、そこで緑茶の出番となる。カツオだしに緑茶のグルタミン酸などが加わることで、カツオと昆布のあわせだしのような濃厚なうま味を醸し出すからである。おまけに緑茶に含まれる苦味が、食事中に感じる口の重たさをさっぱりさせてくれる。まさに一石二鳥というわけだ。

茶葉とだしを合わせるという新発想の塩も登場している

最強トリオの組み合わせが登場

先日、面白い塩と出合った。ちまたで人気の調味塩「クレイジーソルト」を販売する日本緑茶センター(東京・渋谷)が発売した「Teasoning(ティーズニング)」だ。名前の由来は「Tea(お茶)」と「Seasoning(調味料)」を組み合わせた造語で、粉状にした国産茶葉にカツオ節や昆布等の粉末、そして海藻のエキスを含んだ藻塩をブレンドしている。緑茶をベースにした「緑茶だし塩」と、ほうじ茶をベースにした「ほうじ茶だし塩」の2種類ある。お茶と塩、だしとお茶との相性の良さはすでに述べたが、その3つを組み合わせた「和食(だし)+お茶+塩」はまさに最強トリオの組み合わせといっていい。

どちらも甘味はあまりなく、カツオ節と昆布と藻塩が相乗効果を発揮し、濃厚なうま味がある。緑茶だし塩は爽やかな香りで、ほうじ茶だし塩は焙煎の香ばしい香りが特徴的だ。抹茶塩をいろいろな料理に使うことに抵抗を覚える人でも、こうした甘味の少ない茶葉入りの調味塩なら使いやすいのではないだろうか。

実際、私も色々な料理に使ってみたが、「緑茶だし塩」はどちらかと言えば和食向きで、白身魚との相性が良いと感じた。「ほうじ茶だし塩」はバターやマヨネーズとの相性が良く、じゃがいものグリルに癖のないオイルと一緒にかけた一品はなかなかのものだった。レシピをご紹介するので、ぜひ作って見てほしい。

▼ほうじ茶の香りのじゃがいものグリル(ほうじ茶だし塩用レシピ)

1.じゃがいも2個をよく洗って、皮ごとゆでる

2.食べやすい大きさに割ったら、耐熱容器に並べ、なたね油(大さじ2杯)をかける

3.200℃に熱したオーブンで約10分焼いて、「ほうじ茶だし塩」をかけたら出来上がり

次のページ
塩と緑茶は食以外の用途にも