“ぽっちゃり体形”とも相性抜群 ショート丈アウターHOMEDICT NAOさん

HOMEDICTのNAOさん

最近、すっきりとしたショート丈のアウターが注目を集めている。トレンドのワイドパンツと相性がいいのがその一因といえるだろう。春先まで長く着用できるのも魅力だ。しかし、着丈が長い定番のコートと比べてなじみが薄く、初心者には着こなしが難しいアイテムも多い。大人が着こなすにはどのような点に気をつければいいだろうか。東京・表参道にあるHOMEDICT(ホームディクト)のディレクター、NAOさんに聞いた。




おなかが出ていても…シルエットが崩れない

――スタイリストやミュージシャン、俳優の方もよく訪れるHOMEDICTですが、その魅力はNAOさんのファッションセンスと独自のセレクトにあると聞きます。ショート丈のアウターをどう思います?

「日ごろからよく着用していますね。僕は164センチで85キロのいわば“ぽっちゃり体形”で(笑)。おなかが出ていると、丈の長いアウターだとシルエットが崩れてしまうんです。太り気味の人にこそ、ショート丈のアウターを着てほしいと思いますね」

――ショート丈のアウターの魅力は、ほかにも?

「例えば、ミリタリーウエアであるMA-1がショート丈なのは、動きやすさを考慮しているからです。その点で、軽快に動きたいシチュエーションで活躍してくれるアイテムと言えますね。出張へ行く時から、休日に子供と遊ぶ時まで、着る頻度が高いアイテムほどショート丈を選ぶのがおすすめです」

――大人の男性の場合、どんなところに気をつけて選べばいいですか?

「シンプルすぎるものを選ばないことですね。例えば、着丈の長いチェスターコートの場合、ポケットの作りやラペル(襟)、背面のスリットなど、服の個性が際立つ箇所がたくさんあります。ですが、ショート丈アウターにはそれが少ない。だからシンプルなデザインのものほど味気ない印象を与えやすいんです。柄や生地、シルエットなどにデザイナーの意思をはっきりと感じられるものがおすすめですね。使われている生地が少ない分、ロングコートなどよりは価格が抑えられているので、ぜひ思い切った一着を手に入れてみてほしいです」

――初めてなら、どんなアイテムがおすすめですか?

「デニムジャケットですね。1990年代のアメカジブームを経験している方であれば、なじみやすいのではないかと思います。個性を出すのであれば、定番のインディゴ色よりも白色のものがおすすめです」

HOMEDICTの人気商品のひとつがヨーロッパで買い付けたアンティークウオッチ。今回はそれぞれのコーディネートと相性のいい一本をセレクトしてもらった

色や柄で“花”を添える NAOさん流コーデ

――ショート丈のアウターを着るとき、こだわるべきポイントを教えてください。

「アウターの雰囲気に合わせて、ボトムスには個性があるものを合わせるとおしゃれに見せられますよ。柄物やワイドシルエットのパンツがおすすめです」

――NAOさんの着こなしは色や柄の使い方が印象的ですね。意識していることはありますか?

「落ち着いた色を使ったコーディネートはしないようにしていますね。これは海外で買い付けを繰り返す中で学んだことです。向こうでは、シンプルなコーディネートは、“地味”とか、“引き立て役”といった印象を与えやすいですから。人間的な“華”があるスティーブ・ジョブズのようなのは例外なんです」

――他にこだわっていることはありますか?

「ネクタイを締めることですね。自分がインパクトのあるコーディネートをしていることは自覚しているので、少しでもちゃんとした印象を与えたいなと(笑)。あとは、アウターとボトムスが派手な分、シャツとネクタイは極力シンプルなデザインのものを選んでいます」

「20代の頃は体重50キロ台の痩せ型だったのですが、海外での買い付け時にディーラーに相手にされないことが多かったんです。その対策として食事量を増やし、5年かけて80キロ台まで増量しました。痩せていた頃より僕好みのコーディネートもしやすくなりましたね」
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デニムジャケットは存在感で選ぶ シューズで“外し”も