「隙なし」のスーツスタイルに適度な隙をもたらし、色気を自在にコントロールするには、Vゾーンのこなし方をマスターするのが近道です。シャツ&タイの柄や色バランスが、どんな効能を生むのか? 実例7パターンをご確認のうえ、好みのスタイルからぜひ実践されたし!
シャツ&タイの微妙なトレンドを読み解くべし!
スーツスタイルにおける腕の見せどころ、ソレは言わずもがなVゾーンのコーディネートです。
ベースとなるスーツを軸に、シャツ&タイでどう今っぽい洒落(しゃれ)感を描き出すのか? それにより、隙の分量=色気の演出は左右されるのです。その際、「今も昔もVゾーンコーデのセオリーは変わらない」と思うなかれ。
昨今の服装のカジュアル化潮流により、スーツ自体が軽くしなやかにシフトしたように、シャツやタイにもしっかりトレンドがありますので、それを踏まえることが肝心です。
ここに、そんな今の気分を反映した7スタイルを披露いたします。シャツの微妙な色使いやタイの今風パターンなどを網羅した装いは、敏腕スタイリスト監修によるもの。
こちらを参考に、適度な隙をアレンジして、ぜひ秋のモテ・スタイルを体現してみてはいかがでしょうか?
Style #01
ダンディースーツは、Vゾーンで柔らかさを演出せよ
グレーそ毛のピンストライプスーツは威厳漂うダンディーな一着。そんなスーツは軽く繊細なVゾーンアレンジでバランスを取れば、柔らかな印象がプラスされてお洒落度が上がります。
効果的なのは、スカーフのごときヒラヒラ感をもつセッテピエゲの無地タイ。写真で見ても分かるとおり繊細な表情が際立ちます。
しかもベージュとオレンジの中間とでも呼ぶべきニュアンスカラーゆえに、はかなげな美しさを兼備。それを無垢(むく)な白シャツと合わせることで、存在感も明快になり、硬軟のバランスが取れた着こなしとなります。