新鮮ニットがブーム コーデ自在、シルエットで選ぶstyle department_ 須山博加さん

style department_の須山博加さん

ストリートスタイルをはじめとするカジュアルな着こなしから、スラックスやコートを用いたトラディショナルな着こなしへと、トレンドが転換期を迎えている。トップスでも、ニットの人気が高まっているようだ。では、これから手に入れるならどんなニットが正解か。大人はどんな着こなしを心がければいいのだろうか。東京・渋谷にあるstyle department_のマネージャーで、商品選びや買い付けも担当する須山博加さんに聞いた。




ニットブームの3要因 商品力・気温・クローゼット事情

――店頭でのニットの人気はどうですか?

「そうですね。例年より早いタイミングから売れ始めている印象です。カーディガンタイプからプルオーバータイプまで、種類を問いません」

――須山さんはアパレルのトレンド分析や商品企画を行うマーチャンダイザー(MD)をしていたそうですね。その視点から人気の背景をどう分析しますか?

「3つの要因があると思います。1つ目は商品力です。ニットのように、これまで売れゆきが芳しくなかったジャンルのアイテムほど、ブランド側は購買につなげるために試行錯誤するんです。反対に売れている商品は、大きく変えるような“冒険”をしにくい。その分、ニットが新鮮に感じられたのだと思います」

――ブランドがニットに力を入れ、魅力的な商品が増えたのですね。2つ目は?

「気温ですね。価格帯が高いアウターは『今年はこのコートを買おう』と夏や秋ごろから計画する人が多いのですが、ニットの場合は気温が低くなってから購入されるケースが多いです。今年は10月末ごろに寒い日が続いて、例年よりもニットが早く売れ始めました。その期間の分、多くのニットが売れたということです」

――3つ目はなんでしょう。

「3つ目はお客様が既に持っているアイテムとの兼ね合いです。ここ数年、ゆったりしたサイズ感がトレンドですが、ニットはそれ以前に買ったジャストサイズのものしか持っていないというケースが多いようです。そこで新鮮味のある今のニットを買い足すという流れにつながっているとみています」

「収まりの良さ」と「シルエット」で選ぶ

――style department_ではどんなニットに力を入れていますか?

「オーソドックスながらどこかに個性があるものを選んでいます。例えば、よく見ると編み地がユニークだったり、実はナイロンが少しだけ配合されていて着心地が良かったり、といった具合です。たいていのアウターやボトムスと相性がよく“一軍“として使えるかどうかを意識していますね」

――大人の男性がニットを選ぶ際、気をつけるべきポイントはどこですか?

「当店の場合はシンプルなデザインの商品が多いので、特に着用した際の収まりの良さとシルエットに注目するといいと思います」

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