技術を身に付けるために知っておくべき3つのこと

そして私は、テクノロジーを身に付けるために、知らなければならないことが3つあることに気づいた。

スタートの切り方:学ぼうとしているものをある程度使えるようにするために最低限知らなければならない基礎知識は何か。

テーマの大きさ:学ぼうとしている対象の大きさはどれぐらいで、それを使うと何ができるのか。最初から細部を子細に知っている必要はないが、自分に何ができ、この技術で何が可能かの概要がわかれば、細部はあとから知ることができる。

基本:ただ使えるだけの状態を卒業したあとの基本的なユースケースは何か、その技術を使うために知っていなければならないもっとも基本的なことは何か。私が学べるのは20%だが、その20%で日常の用途の80%をカバーするためには、どの20%を学べばいいのか。

この3つだけがわかっていれば、あらかじめすべてのことを知らなくてもテクノロジーを効果的に利用できる。スタートの切り方、何ができるか、基本は何か、がわかっていれば、私が知らなければならないほかのことは、進みながら学べることがわかった。最初にすべてを学ぼうとしていたときには、本当に重要な部分とそうでない細かい部分が混在してしまい、時間を無駄にしていたのだ。

この新しいアプローチによって、私は重要な部分だけに力を注げるようになった。あとで実際に細部の知識が必要になったときにギャップを埋めるためには、リファレンスを使えばいい。技術書を最初から最後まで読んだのに、実際に使ったのは、その本で取り上げられていたテクノロジーのごく一部だったということが、誰にでもたびたびあるはずだ。

私はこのテクニックを使ってプログラミング言語Goを非常に短期間で身に付けた。ほんの数週間である。私は、できる限り早くGoによるコードの書き方を身に付けることに力を注いだ。そして、このプログラミング言語の規模と、どのようなライブラリが使えるのかについての全体的なイメージをつかんだ。言語ができることについての全体感を知りたかったのである。最後に、私は学習を始め、基礎を身に付けた。そして、もっと深いことを知る必要ができたときに限り、基礎知識を広げた。

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概要をつかみ、プランを立てて学び、教える