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ソフトウェア開発者に限ったことではありませんが、継続して第一線で活躍するには、常に学び続けて、時流に合った知識・スキルを身に付けていくことが欠かせません。特にソフトウェア開発者の場合は、次々と押し寄せる最新技術を見極めて取捨選択し、必要に応じて習得しなければ、ずっと活躍し続けることは難しいでしょう。

そうしたプレッシャーにさらされながらソフトウェア開発者として活躍し、現在はキャリア形成のコンサルタントなどを務めるジョン・ソンメズ氏の新著『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版』(日経BP)より、すばやく学習するために著者が開発した「10ステップシステム」について、担当編集者が抜粋、編集して紹介します。

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私は長年、新しいテクノロジーやプログラミング言語、フレームワークなどを継続して短期間で学ばなければならないという、とてつもなく大きなプレッシャーの中にいる。このプレッシャーのおかげで私は、「独学のための反復可能なシステム」を開発せざるを得なくなった。ここでは、あらゆるものをすばやく学習するために私が開発した「10ステップシステム」の概要と仕組みを紹介したい。

本を読み通す時間がない場合、どうする?

キャリア初期の頃、私は学びたいテーマの本を探し、その本を最初から最後まで全部読んでから、実際に学んだことを試すという方法で学習していた。この方法だと、確かに学習はできているものの、非常にペースが遅く、そのテーマに関する私の知識に必ず存在する隙間を埋めるために、本を読み直さなければならなくなることが多かった。

私に時間がたっぷりあり、頭の中で具体的な目標を定めずに学んでいたときには、これでよかった。最終的に学ぼうとしていたものを消化できていたし、本を最初から最後まで読むのは大変ではなかった。ただ、時間がかかっただけである。しかし、切実な理由により、学習速度を上げなければならなくなると、この方法ではうまく機能しなくなることがわかった。本を全部読む時間がないことがたびたびあったのだ。しかも、本に書かれていることの多くは、実際の学習よりもリファレンスとして使うために向いていることがわかってきた。

短期間で必要なことを独学できる、もっといい方法を探さなければならなくなった。あるテーマについて、他人に教えられるぐらいの十分な情報を吸収するために、1週間以下の時間しかないこともあった。このような状況のもとでやれることは、学ばなければならないことを明確に定義し、できる限り適切な参考資料を探して必要な情報だけをきっちりと手に入れ、目標達成には不要な情報を無視することだった。

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