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インフレ懸念が現実化しつつあります。そんな中で給与はどうなるのでしょう。30年前ならインフレにあわせて基本給を一律で底上げする「ベースアップ(ベア)」が一般的でした。だとすれば今回もベアが復活するのでしょうか?

インフレにあわせてベースアップは復活するのか

インフレ率というのは消費者物価指数を前年と比べた比率を言いますが、要はモノやサービスの値段があがることです。

2022年1月の日本のインフレ率は0.5%以下なので、まだインフレなんて気にする必要はない、と思われるかもしれません。けれどもアメリカでは同月に7%を超えるインフレとなっています。グローバル化が進む現在において、日本にもその影響が波及してくるでしょう。世界情勢が大きく動く中で、半導体不足や原油価格、各種原材料の価格高騰は確実に進んでいます。

ではそんな中で私たちの生活、特に給与への影響はどうなるのでしょう。

インフレになるということは、昨日100円で買えたものが今日105円とか110円になることです。あるいは100円で10個買えたものが9個になってしまうということでもあります。給与額が変わらなければ、私たちの生活は困窮してしまいます。

近年の日本は、インフレよりもむしろデフレとして推移してきました。日本のインフレ率は1991年に3.3%でしたが、その後それを上回っていません。逆に1991年以降インフレ率がマイナスになった年は12年もあります。

昭和の時代、世の中ではインフレがあたりまえでした。そこで労働組合を中心として、インフレにあわせて給与を増やすための交渉を、企業側と行っていました。その結果、一律で給与水準を引き上げることをベースアップとしていたのです。

インフレ懸念が高まっているが、そのとき給料は?(イラストはイメージ=PIXTA)

インフレ懸念が高まっているが、そのとき給料は?(イラストはイメージ=PIXTA)

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