43歳でフリーに、慎重な自分を家族が背中押す

――一昨年には43歳でフリーになるというチャレンジをしました。どういう心境で決断したのですか。

「ジャスト43歳。だいたい同い年でフリーになるアナウンサーは多いです。それまではまったくその気はなかったんです。いまお世話になっている事務所にフリーになりませんか、あなたの実力を認めています、と声をかけていただいて。『でも、僕はゴゴスマをやり続けたい』『続けながらフリーになればいいじゃないですか。フリーになったらゴゴスマ以外の番組にも出られて、ゴゴスマの宣伝にもなるんですよ』。うまいこと言いますわ。確かにそうやな、と家に持ち帰りました。奥さんは『それはあんた、やらなあかん』。娘は『パパ大丈夫や。行こ。人生一度きりや』と。僕が一番後ろ向きで家族が一番前向きでした」

ゴゴスマではジャケット&パンツ、その他の番組ではスーツが多い。本番30分前に着替えて、直前にネクタイを締めるとスイッチが入るという

――後ろ向きだった理由は何ですか。

「義理人情はもちろんなんですけど、そりゃあもう、60歳まで10数年ある。会社にいれば安泰で、やめるって相当なリスクですよ。会社にとっても、フリーになって番組続けたいです、なんて、こんな都合のええことあります? でも、会社の人は『ゴゴスマの石井くん、というより、石井くんのゴゴスマ、になっている。だから、みんなでやっていこうぜ』と言ってくださった。だから、どの番組に出てもゴゴスマをPRしたい。芸名はゴゴスマ石井です。ラサール石井、カールスモーキー石井に並ぶゴゴスマ石井ですとやっています」

――石井さんにとってゴゴスマがすべてなんですね。

「実家であるし、核であるし、肝ですし、ゴゴスマを中心にすべて回っている。何より育ててもらった番組ですから。アナウンサーをはじめたころに情報番組のリポーターをやっていました。いまでこそ真ん中に立たせてもらって司会なんて言うていますけど、当時は現場にいって中継する、壇上のキャスターから離れて端っこに座っている、そんな『第三の男』だったんです。真ん中の司会者を見ながら、『俺ならこうするな』、なんて考えていました。たまたまゴゴスマで真ん中をやらしてもらって、たまたまゴゴスマの放送エリアが広がっていった。で、たまたまフリーにならへんかと声をかけていただいた。たまたま、偶然がつながっている感じです」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)


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