慶応志木高の「好き勝手」 気鋭のVB投資家を育む佐俣アンリ・ANRI代表パートナー(上)

佐俣アンリ・ANRI代表パートナー

起業家のかいわいでこの人の名を知らない人はいないだろう。独立系ベンチャーキャピタル(VC)ANRI(アンリ、東京・渋谷)の代表パートナー、佐俣アンリ氏(37)。学生の頃からVCに興味を持ち、リクルート、著名なベンチャーキャピタリスト・松山太河氏のカバン持ちを経て、27歳の時、一人でANRIを立ち上げた。

当時2600万円だった運用ファンドは10年で累計約350億円にまで膨らみ、最近は女性起業家への積極投資でも注目を集める。幼稚園から中学校までを埼玉大学教育学部付属(さいたま市)で過ごし、慶応義塾志木高(埼玉県志木市)、慶応大経済学部へと進んだ佐俣氏。国立と私立それぞれの一貫教育でどんなことを学んだのか。

1984年、さいたま市浦和区のサラリーマン家庭に生まれ、国立の埼玉大学教育学部付属幼・小・中に通った。

両親と姉の4人家族で、かなり溺愛されて育ったと思います。そもそもアンリという名前が、母が昔飼っていて逃げていなくなった犬の「アンリ」からきている。犬ですよ、犬。正式には漢字があって「安理」ですが、大学4年の頃に「これからの時代は個人の名前で生きていくようになる」と思って、それ以来カタカナで通しています。

埼玉大学教育学部付属は母と姉の出身校でもあるので、自然の流れで僕も、となったようです。浦和全体が教育熱心な土地柄で、幼稚園から「お受験」するのもそれほど特別なことではありませんでした。僕は年少で不合格だったので年中から入り、小・中と通いました。

ここは一言で言うと「超真面目な学校」でした。特に時間に厳しくて5分前集合が鉄則だったので、それは今も体に染み付いています。社会で生きていくための基本的なルールをしっかり教える学校で、生徒もみんな真面目。テストは100点取って当たり前だし、卒業式も私語は一切なく誰一人ピクリとも動かない。信じられます?

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