――冬に向けてライトアウターを長く活躍させるには?

「インナーにウールのカーディガンやフリースを取り入れたり、マフラーを巻いたりすれば問題ありません。茶系のアイテムなら季節感も加えられるので、特におすすめです。着られる期間が短いと思われがちなライトアウターですが、合わせるアイテム次第で長い期間活用することができるんです」

サイズで「着崩す」アメカジコーデ 柄×柄に技あり

――今回はライトアウターを使ったコーディネートを3つ組んでもらいました。まずはフィッシングジャケットとボタンダウンシャツを合わせた着こなしです。

「全身をアメカジの定番色であるネイビーで統一しました。ボタンダウンシャツやチノパンなど真面目な印象のアイテムを多く選び、アウターにスポーティーなフィッシングジャケットを合わせました。ネクタイを締めているのは、アンディ・ウォーホルのコーディネートを意識しています。“コスプレ”にならないよう、彼の着こなしとは異なるゆったりしたシルエットのアイテムを選んでいるのもポイントです」

ジャケット 6万3800円(ダイワピア39)、シャツ 3万800円(エンジニアド ガーメンツ)、パンツ 3万1900円(サイベーシックス)、ネクタイ 9900円(エンジニアド ガーメンツ)、シューズ(私物)

――シャツを合わせる際に意識したことはありますか?

「柄物を合わせることですね。ジャケットを脱いでも存在感が出ます。ストライプ柄はチェック柄ほどカジュアルすぎず、適度な上品さがあるので大人の休日着としておすすめです。また、タックインスタイルがトレンドですが、あえて裾を出しているのもポイントです。普段着でネクタイを取り入れる際は、このようにできるだけ“仕事着”感のない着こなしを目指すといいでしょう」

――ネクタイにも柄があります。柄と柄をかけ合わせるコツはありますか?

「できるだけ系統の異なる柄を選ぶことですね。例えば、今回はトラディショナルなストライプ柄にユニークな幾何学模様を合わせています」

「例えばチェックとストライプのような似た柄を合わせるのは、色やピッチ(柄の間隔)に気を配ったりと技術が要りますが、全く印象の異なる柄同士なら意外と簡単です」
ゆったりしたシルエットや柄選びのおかげで、ジャケットを脱いでも物足りない印象にならない

――靴はどういうものですか?

「イタリア発のF.lli Giacometti(フラテッリ ジャコメッティ)の一足です。高いクオリティーと、遊び心のあるデザインが人気ですね。こちらのシューズはかかと部分がサンダルのようなデザインになっているのが特徴です。靴下の選び方次第でさまざまな雰囲気に見せられます」

重厚感のあるヌバック素材(起毛革)のアッパーも個性的だ

プルオーバージャケットで個性派コーデ 色使いで大人っぽく

――2組目は丈の長いプルオーバージャケットを使った着こなしです。

「たっぷりしたシルエットで、1枚着るだけで個性を出せるアイテムです。一方でインナーやシューズの色を統一し、落ち着いた印象に着地させました。ボトムスには淡い色のデニムパンツを合わせて“軽さ”をプラスしています」

ジャケット 3万7400円(エンジニアド ガーメンツ)、シャツ 3万7400円(エンジニアド ガーメンツ)、パンツ 4万1800円(アプレッセ)、シューズ 1万9800円(ティンバーランド)

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