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リスキリングは年収アップに効果があるのか――。「MBA取得が年収に効く業種・職種は? ランキング大公開」では、MBAホルダーの年収を業種・職種別に分析した。では、ビジネスパーソンにとって、より身近な英語のスキルを身につけた場合はどうだろう。そこで今回は、パーソルキャリアが運営する求人要件作成支援サービス「HR forecaster(エイチアール フォーキャスター)」の最新データの中で、TOEICスコアと年収の関係に注目。英語スキルが年収アップに効く業種・職種を探ってみた。

下の表はTOEICスコアレベルごとに、業種別、職種別の平均年収とどのくらい差があるのかを示したもの。転職サービス「doda(デューダ)」が持つ110万件のデータをもとに、「HR forecaster」が首都圏在住、経験3年以上のビジネスパーソンについて調べた結果だ(調査時点は2022年7月)。

TOEIC900点以上なら年収差は歴然

年収には役職や経験、スキルなどさまざまな要素が影響するため、英語力がもたらすプラス効果のみを抽出することはできないが、すべての業種・職種においてTOEIC500点以上の英語力がある人は、平均年収より高い収入を得ているという結果になった。

特に900点以上の場合、差は歴然で、業種別では金融・保険がプラス254万円、医薬品・医療機器・医療系サービス・ライフサイエンスがプラス196万円、製造業(素材・化学・食品・化粧品・その他)がプラス177万円となった。

金融・保険業界で、英語スキルの高い人が年収も高い要因について、パーソルキャリア執行役員でdoda編集長を務める大浦征也さんは、こう話す。

「身も蓋もない話ですが、一つは調査対象に日常的に英語を使う外資系金融・保険会社勤務の方々がいて、そのグループが平均値を押し上げているということが考えられます。ただ、外資系以外でも、トレードファイナンス、M&A、海外審査などの業務にたずさわったりする場合は、言うまでもなく高度な英語力が求められます。専門のスキルに英語が掛け算されること。それが年収アップにつながっているのだと思います」

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