2022/1/13

さらに電子マネーには、お金を使わなくてもチャージするだけでポイントがつくものも。あくまで私見ですが、おすすめしたいのはこのタイプです。なぜなら、チャージの時点と支払いの時点とでポイントの二重取りが可能となるからです。

残念ながら、電子マネーのサービスが登場した当時に比べるとチャージするだけでポイントがつくものは激減してしまいました。それでもまだいくつか存在しています。一例はイオンの電子マネー「WAON」です。イオン銀行の口座からのオートチャージでポイントがつきます。一方、JR東日本の「Suica」は、JR東系のクレジットカード「ビューカード」を使ってオートチャージをするとポイントがたまります。なお、ビューカードのなかには「ビックカメラSuicaカード」など流通系クレカもあります。

スマホ決済はポイント還元情報をチェック

キャッシュレス化を象徴するように、スマホ決済もすっかり浸透してきました。これはスマホの画面に表示されたバーコードやQRコードをレジで読み取ってもらったり、レジで表示されたQRコードを自分のスマホで読み取ったりして支払いをするコード決済のほか、スマホをかざして支払うサービスもあります。

スマホ決済が普及し始めた18年末頃、「ポイント還元」とうたうテレビCMが繰り返し流れていたことをご記憶の方も多いかもしれません。当時ほどの派手さはありませんが、現在でも期間限定でポイントを還元するキャンペーンなどがいろいろ実施されています。

「〇〇ペイ」といったスマホ決済は種類がたくさんあります。その分、「これから生活に取り入れたいが、どれを使えばいいか分からない」とも迷いがちです。そうした場合、まずは「あの店で使えるか」など具体的な場面を思い浮かべてみて、ご自身の生活圏での決済に使えるサービスかどうかをチェックしましょう。

というのも、現金のようにどこでも使えるわけではなく、サービスによって決済に使える店やサービスが異なるからです。だから、ご自身にとって使える場面がどの程度あるかということが、サービス選びでの1つのポイントになってきます。各サービスのサイトでは「使えるお店」などとして、利用できるところを紹介しています。そうした情報をチェックするといいでしょう。

もう1つ。スマホ決済のサービスによっては、チャージをするためにクレジットカードや銀行口座と紐(ひも)付けることが必要な場合があります。さらに、そうしたなかには自分の保有するクレカや銀行口座では紐付けの対象外となってしまうケースも。反対にクレカや銀行口座の紐付けナシでチャージできる例もあるので、サービス選びの際はチャージの仕方が自分に合うかどうかも確認しましょう。

なお、前述の通り、スマホ決済では特定の外食チェーンでの決済で使えばポイント還元になるなど様々なキャンペーンが見受けられます。ですので、お得に利用するうえではインターネットなどで頻繁に情報をチェックすることをおすすめします。

キャッシュレス時代、ポイ活が活発化

「支払い金額に応じてポイントを付与」というサービスは昭和の時代からありました。付与されるポイントを上手にためてお金の代わりに支払いでそれらを使って節約、といったポイント活動(ポイ活)は、キャッシュレスの時代を迎えて今まで以上に活発な動きを見せています。

「何から手をつけていいか分からない」という場合は、まずは「Tポイント」や「dポイント」「Pontaポイント」といった共通ポイントを押さえておきましょう。共通ポイントとは、その名の通り業態の異なる店舗やサービスの利用で同じポイントをためることができるものです。加盟店が多いので比較的簡単にポイントをためていくことができます。たまったポイントは1ポイント1円から使える例が多く、使いやすさという点でもおすすめです。

様々な店やサービスで使える共通ポイントですが、特定の加盟店がポイントアップなどをしている例もあります。一例が、SNS(交流サイト)で「ウエル活」と呼称がつくほどポイ活で人気を呼んでいるウエルシア薬局のケースです。Tポイントは通常1ポイント1円で使える仕組みです。ウエルシア薬局では毎月20日は1ポイント1.5円(200ポイント以上の利用の場合)として使える日としています。その分、お得ということで支持を集めています。

ポイ活では、ポイントの二重取りや三重取りといった、お得な使い方も見逃せません。たとえば、ドラッグストアのマツモトキヨシで買い物をするとします。マツモトキヨシはJALカードの特約店であり、ANAカードマイルプラスの加盟店でもあります。これら航空会社系のクレジットカードで決済をすると、他のクレカと同じようにポイントがつくほか、マイルもたまります。

仮に、マツモトキヨシで買い物をして、上記のような航空会社系のクレジットカードで支払ったとします。これだけでも、まずはクレカのポイントとマイルがたまります。さらに「提示すればポイント付与」といったマツキヨポイントカードやdポイントカードを持っている方であれば、決済時にそれらのポイントカードを提示しましょう。クレカのポイントやマイルに加えて、これら2つのポイントも同時にためることができます。つまり、1回の買い物でポイントとマイルを合わせて「四重取り」が可能になるというわけです。

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余った小銭の預け入れ、銀行手数料に注意