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転職市場の活況が続いています。若手に限らず、50代の方々でも転職による年収増のケースが増えています。KPMGコンサルティングで組織・人事分野を手がける油布顕史プリンシパルに、転職事情の現状を聞きました。

転職の50代 年収は20年比で30万円増

総務省の労働力調査によると、日本の転職者数は2019年には過去最高の351万人に上り、20年の転職希望者数は851万人と過去最高を更新しました。なかでも50代の転職に伴う年収が上昇。21年の転職決定時の初年度年収(中央値)は670万円で、20年に比べ30万円上がり、年収増加が他の世代と比べて顕著です。

この背景には若年層の人手不足に加え、ミドル世代の即戦力採用(若い人材を育てるより即戦力を採用する方が効率的)という企業側のニーズもあると思われ、転職することでキャリアアップを考える人も多くなっています。

ミドル世代の即戦力採用という企業ニーズがあるという(写真はイメージ=PIXTA)

ミドル世代の即戦力採用という企業ニーズがあるという(写真はイメージ=PIXTA)

しかし、転職は高い報酬や待遇と引き換えに会社が求める業務水準を達成できなければ、報酬が下がるリスクがあります(特に外資系)。そのため、今後のキャリアアップのためには、現在の自分のスキルを見直すことが必要です。

「リスキリング(学び直し)」という言葉をご存じでしょうか。リスキリングとは新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大きな変化に適応するために必要なスキルを獲得することです。KPMGのグローバル調査結果によると、新型コロナウイルス禍後の新たなビジネス環境を見据え、「現在の従業員の半数はスキルアップが必要」と回答した日本企業はグローバル企業の約1.7倍でした。

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