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米ハーバード大学並みの人気を誇るミネルバ大学。同大大学院生の坂江裕美さんは、2021年に三井物産を辞めてレアジョブに転職、今はミネルバ大でデータを活用した意思決定分析の修士コースに挑んでいる。なぜ長年勤めた大手商社を後にして、40代からリスキリング(学び直し)に踏み切ったのか。

受験料は無料、合格率1%のミネルバ大

――ミネルバ大は「世界最難関大学」とも呼ばれる14年開校の新興の大学ですね。

「合格率は1%程度なのでハーバード並みの難関大という人もいます。これは提供している教育プログラムの内容が優れており、世界約80カ国から来た多様な学部生が多数在籍していることがあります。加えて受験のしやすさもあり、世界中から受験生が殺到するからです。家庭の所得による教育格差をなくすため、受験料は無料だし、TOEFLのスコアも受験資格とならないので、受けやすいのです。新興大学ですが、学費も米国のトップ大学と比較すると安く、奨学金も充実しているから人気が上昇した面もあるのでしょう」

――キャンパスがない大学ですよね。基本的な講義はオンラインで、学部生は半年おきに世界の主要都市を回り、全寮制で運営されるユニークな大学として知られています。

「本部はサンフランシスコですが、学部生は欧米やアジアなどの主要都市で、寮生活をしながら、学ぶ仕組みです。アジアではソウルと台北に拠点がありますが、日本の都市も候補地として検討されています。学部生は現在約600人ですが、今後2100人にまで増やすとしているので、日本の学生も増えるかもしれません」

――思った以上に少数精鋭ですね。大学院では何を学んでいるのですか。

「一言でいえば、データサイエンスの関連分野ですね。目的は複雑な社会課題を発見し解決策を見いだすにあたって意思決定の精度を上げることです。これを認知科学や心理学、哲学や倫理学などと、データサイエンスをバランス良く駆使して、意思決定に導くことについて学んでいます」

「先生も学生も多国籍で、講義はすべて英語のオンライン。ウチの学年は11人で日本のほか、中国、韓国、インドネシアのアジア系やブラジルやドイツ、ウクライナの人もいます。私たちは学部生とは異なり世界を回ることはせず、昼間は普通に仕事して、週4日、夜間に講義を受けています」

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