Men's Fashion

上品「避暑セットアップ」 シーン別7種の着分け術

How to

夏の装い Q&A(2)

2022.8.6

MEN'S EX

夏に重宝するアイテムを手に入れたら、今度はその着こなし方について考えていきたい。夏の装いでは、ノータイになって着用アイテムの数が少なくなることは避けられない。さらに洋服の生地や仕立て自体も軽くなる。それによって、普段通りに着ていてもどこか味気なく、さえない見た目になってしまうことがあるのだ。そんな悩みを解消するため、これまでに紹介したアイテムを自身のワードローブに取り入れ、ミドルエイジの男性にふさわしいクラス感や洒落(しゃれ)感を表現できるコーデ術を考察する。シリーズ2回目の今回は、白パンツやデニムスラックスのコーデと涼しさ抜群の「避暑セットアップ」についてだ。




Question 白パンのトップスはいつも紺で合わせがち…

夏の白パンコーデは「中間色」で脱マンネリ

夏の着こなしに爽やかさをプラスしてくれる白パンだが、紺×白による定番のマリンコーデに陥りがちなのも事実。そんなマンネリ打破に有効なのがペールトーンの装いだ。柔らかくニュートラルな装いは、普段よりモダンに映る。

中間色でもインナーとJKは同系色を避けてメリハリを

Light Tone Style ライトトーンで爽やかにまとめる

淡いベージュのジャケットに、柔らかくて涼やかなブルーのニットポロを合わせる。同じ中間色であっても、暖色のベージュと寒色のブルーといった具合に、アウターとインナーにメリハリをつけるのがポイントになる。

パンツ2万8600円/デヴォレ・インチピット(ビームス 六本木ヒルズ) ジャケット8万2500円/ラトーレ(コロネット) ニットポロ4万6200円/フェデリ(トレメッツォ) 靴10万2300円/エドワード グリーン(トレーディングポスト 青山本店)

Dark Tone Style ダークトーンで落ち着き感をプラス

グレージャケットにキャメルのニットも中間色なら、白パンとのコントラストも強すぎることなく、モダンになじむ。こちらも同系色で合わせるよりも、グレーとベージュでメリハリを効かせると洒落感を演出することができる。

パンツ2万4200円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) ジャケット5万9400円/チルコロ 1901(トヨダトレーディング プレスルーム) ニット3万3000円/ジョン スメドレー(ビームス 六本木ヒルズ) 靴4万7300円/フェランテ(エスディーアイ)

Question かしこまりすぎでビジカジの職場で浮いてしまう…

軽装に好相性な「デニスラビズ」を習得すべし

トップスの装いがカジュアル化するこれからの時期こそ、上品さとカジュアルさを兼備したデニスラが非常に重宝する。ビジカジの装いがバランスよくなるデニスラ使いをマスターしよう。

デニムのカジュアル感は柄JKやノータイの装いとマッチ

<左>パンツ3万5200円/GTA、靴8万6900円/クロケット&ジョーンズ(以上ビームス 六本木ヒルズ) ジャケット9万9000円/タリアトーレ(トレメッツォ) シャツ1万5400円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) <右>パンツ9900円/ユニバーサルランゲージ(ユニバーサルランゲージ 大丸東京) ジャケット13万5300円/カナーリ(コロネット) ニットポロ3万5200円/ジョン スメドレー フォー ユナイテッドアローズ、靴10万7800円/フラテッリ ジャコメッティ(以上ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

(左)大柄ジャケットはモノトーンで大人にまとめる

ジャケットで遊んだ分、インナーにはクリーンな白のイタリアンカラーシャツを合わせて落ち着きを加える。ノンベルト仕様の黒のデニスラで、シックな大人の雰囲気だ。モノトーンでまとめた、大人のビズスタイルが完成する。

(右)ブルーコーデで最低限のビジネス感をキープ

チェックジャケットにハイゲージのニットポロを合わせた着こなしを濃紺デニスラで引き締める。ブルーグラデーションでまとめれば、全身に統一感が生まれ洗練された印象に。下のように濃紺のデニムを選ぶことがポイントだ。

◇  ◇

Study デニムパンツとデニスラの違いとは?

大きな違いは、まずポケットの仕様。デニムが丸型なのに対し、デニスラのそれはスラントした上品な仕様に。さらに、デニスラはタック入りでセンタークリース入りのモノが多い。

Denim PANTS

(1)リベットがある (2)ノータック (3)丸いポケット口

Denim SLACKS

(1)タック入り (2)クリース入り (3)持ち出しがつくことも (4)スラントポケット