
カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK」シリーズの中で、異彩を放っているのが「IRIDESCENT COLOR」(イリディセントカラー)シリーズだ。文字板を覆うガラス板に蒸着でレインボーカラーのグラデーションを施し、角度によって文字板の見え方が変わるデザインが特徴となっている。Z世代を意識したシリーズで、企画やデザインに若手を起用した。その狙いは的中し、発売から1カ月半で想定の約1.5倍を売り上げるなど、販売は好調だ。
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IRIDESCENT COLORシリーズは5モデルで、2022年6月に発売された。「iridescent」とは英語で「玉虫色の」という意味。いずれも文字板を覆うガラス板全面にレインボーカラーのグラデーションが蒸着で施されていて、光の反射によってフェイスの見え方が変化する。
腕に着けてみると、角度によって文字板がグラデーションに隠れたり、時刻表示がはっきり見えたりと、見え方が大きく変化するところが面白い。そのまま腕を振って歩いたり、机に腕を乗せたりすると、ガラス板のグラデーションが視界にちらちらと入ってきて、普通の腕時計にはない楽しさがある。グラデーションは一つ一つ微妙に異なっているので、自分だけの時計を身に着けているという特別感も味わえる。ファッションのアクセントになりそうな、面白いシリーズだ。


ベースとなっているのは、G-SHOCKシリーズの定番であるスクエアな「DW-5600」、若者に人気がある八角形ベゼルの「GA-2100」、ごつごつとした形が特徴の「GA-110」の3タイプ。カシオのオンラインストア価格は1万4300~1万8700円(いずれも税込み)と手ごろだ。スクエア型と8角形ベゼル型にはスケルトンモデルもあるが、これらは特に人気が高く、在庫僅少になっている。
