中国暦を搭載した「トンダ PF シィアリーカレンダー」
スイスの高級腕時計「パルミジャーニ・フルリエ」は中国暦を搭載した「トンダ PF シィアリーカレンダー」を発表した。中国暦は太陽暦と太陰暦を別々に計算し、それを同期させるという複雑なものだが、可能な限り正確な中国暦を時計で実現した。時間単位は十進法の「十干」と十二進法の「十二支」の組み合わせで構成。シィアリーは中国の伝統的な暦である夏暦を意味する。中国暦の時計はグレゴリオ暦、イスラム暦に続く複雑カレンダー機構の3作目。
「トンダ PF シィアリーカレンダー」 ケース：42mm、ステンレススチール製、プラチナ950ローレット加工ベゼル 100m防水 パワーリザーブ：54時間 （873万4000円）
十干は季節や惑星に水、木、金、火、土の五行説の要素を割り当てる役割を担い、十二支はそれぞれ動物で表される干支（えと）で、その動物が60年周期とその年に生まれた人に与える運命や性格への影響を表すとされる。こうした複雑な情報をダイヤルに全て集約。ダイヤルに表示する情報は時、分、月のほか、3年ごとの追加月（うるう月）、十二支の動物や五行説の元素の表示など多岐にわたる。全ての情報がひと目で分かり、ミドルケースの両脇にある様々な補正装置によって素早く調整できる。
表面にはバーリーコーン（麦の穂）模様を施した
ロジウムでコーティングした18Kホワイトゴールドのアプライドインデックスと、時針・分針を備えた複数の層にわたるダイヤルはインペリアルレッドで彩った。表面にはバーリーコーン（麦の穂）模様を施した。
パルミジャーニ・フルリエのグイド・テレーニ最高経営責任者（CEO）は「中国暦は太陽暦と太陰暦が一体化されているため、掌握するのが最も困難な暦の一つ。周期的でない暦の要素の全てを初めて手首の上で見ることができるようなった」としている。
