大人なクロノグラフがお望みなら、アンダー39mmサイズのモデルに照準を絞ってみましょう。幅広いスタイルになじむのはもちろん、小径ゆえにヴィンテージな味わいも高まり、通っぽさを醸せるのも魅力なのです。
機械式黄金期をほうふつとさせるU-39mmクロノが狙い目
時計に興味をもち始めると必ず一本は欲しくなるのが、クロノグラフというジャンル。インダイヤルやタキメーターなどの目盛りがメカニカルな味わいを高め、袖口を男っぽく彩ってくれるのもイイんですよね。
なかでも大人の狙い目は、アンダー39mmサイズのモデル。2000年代に湧いたデカ厚時計のブームを経て、現在メンズウオッチの主流は3針モデルでも40〜43mmくらいに落ち着いていますから、クロノグラフでアンダー39mmだとかなり小ぶりに感じるかもしれません。
しかし、実際に腕に乗せてみると、キレイめなカジュアルにもスーツスタイルにもすんなりマッチ。それでいてもともと男らしい時計だから、小ぶりでも袖口でしっかり存在感を発揮してくれます。近年、しゃれ者の間では小ぶり時計に注目が集まっているのもそのためでしょう。
ちなみに機械式黄金期の40〜60年代のクロノグラフは、このぐらいのプロポーションが普通。だからか、時計のヴィンテージ感が高まるのもいいところ。デザイン的にもギュッと凝縮感が高まり、クロノグラフならではのメカニカルな味わいもより強く感じられるような……。
ということでLEON.JPは、アンダー39mmこそ“モテるクロノの黄金律”と定義し、注目のモデルを集めました!
■ゼニス
オリジナルと同じ38mmケースに最新のエル・プリメロ搭載
1969年に発表された自動巻きクロノグラフ・ムーブメントの大傑作「エル・プリメロ」。それをSS製ケースに初めて搭載したモデルとして知られるA386のデザインを、38mmのケースサイズを含め、ほぼ完璧に踏襲したのがご覧のクロノマスター オリジナルです。
ブルーとグレーを基調としたトリコロールカラーのインダイヤルや赤のクロノグラフ針も忠実に再現されており、うるさ型のアンティークファンも絶対太鼓判を押す仕上がりでしょう。
それでいて、搭載するのは、最新の「エル・プリメロ 3600」キャリバーというのもソソるポイント。もともと、毎時3万6000振動のエル・プリメロは10分の1秒計測を可能としていましたが、今作では10秒で文字盤を1周するクロノ針をセットし、誰もが正確に1/10秒を正確に読み取れるように進化しているのです。
伝説のA386のヴィンテージルックを引き継ぎつつ大幅にポテンシャルアップした本モデルは、クロノグラフ好きなら食指が動かないわけがない傑作です。
武骨なクロノグラフ、しかもトリコロールカラーの文字盤で派手に見えやしないかと心配するかもしれませんが、クロノマスター オリジナルは38mmケースゆえ、ご覧のとおり袖口でけっして悪目立ちすることありません。イカつくなりすぎないので細腕の人でも無理なく付けられるのもメリットです。
ここではダウンベストを着たスポーティーなスタイルに合わせてみました。ダウンの表地はカシミヤ混素材、パンツは白のコーデュロイと少し上品なアイテムを選んだことで、小ぶりクロノのシックさが際立っています。
時計のグレー、ブルー、白、赤のカラーリングを、さりげなく拾ってコーディネートしている点もポイントです。