弱みの自己開示はリーダーの条件

セルフリーダーシップを得た上でリーダーに求められる力は、「セルフアウェアネス」です。これはリーダーシップトレーニングの中で最近よく使われている言葉で、「自己認識力」のこと、つまり「自分自身を知る」ことを指す言葉です。

年齢が上になればなるほど、あるいはリーダーとしてポジションが上になればなるほど、「セルフアウェアネスがない」といわれています。これは、立場が上になるほど「弱みを見せられない」という気持ちが働くからだと思います。

スパイスアップ・ジャパンの豊田圭一社長(ウェビナーの画面)

常に100%の自信がある人というのは、なかなかいないものです。誰しも強い面もあれば弱い面もある、知っていることもあれば知らないこともあるのです。それをしっかりと理解して、さらにオープンマインドで自己開示できること、これがリーダーに求められる力だと思います。

自分の弱い面を知り、自己開示ができないと、自信が持てずにアクションを起こせなかったり、自分はリーダーシップを発揮できない人間だと思ってしまったりする可能性があります。リーダーになっているのですから、何かしらの強みは絶対にあるはずです。ただし、同時に弱みもあるはずです。それは、ぜひ積極的に開示していってください。

そして、自分を知ることだけでなく「相手を知る」ことも重要です。チームで仕事をするとき、「相手はどうしたいのだろう?」と考えてみてください。全員が同じ考えということはありません。「他人のことはわからない」という前提に立って、相手を知ろうとする、そのような向き合い方が大切です。リーダーシップは「リーダーのマインドセット」とも言えると思いますので、そのような気持ちのもち様で取り組むことが重要だと思います。

自分を知り、相手を知る。そして状況を俯瞰(ふかん)して見ながら、意思決定をすることがリーダーのやるべき仕事です。エース型のリーダーでも、凡人型のリーダーでも、最終的に本質は同じです。自分が個人としてもエースであるならば、チームの中でエースとしての力を発揮すればいいですし、凡人だと思うなら凡人なりにできることを一生懸命やればいいだけです。1人で仕事をしている人はいませんから、自分の役割をしっかり果たせばいいのです。

リーダーシップは自分次第です。今は正解のない世の中ですから、リーダーだからといって明確に「こうすればいい」とはなかなか言えません。大切なことは、「自分はどうしたいのか」「自分はどうなりたいのか」「自分は何が強みでどこが弱いのか」、よく考えながら、さらけ出しながら、チームのみんなと一緒に成果を出していくことだと思います。

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