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ひろぎんはDX人材の育成に力を入れている

広島銀行を核として2020年に設立されたひろぎんホールディングス。原則グループの全社員を対象にITパスポート資格取得を奨励、デジタルトランスフォーメーション(DX)対応の人材育成を急いでいる。マイナス金利政策など地域金融の環境が厳しくなるなか、社員のリスキリングに本腰を入れる。名門地銀は変われるのか。

ITパスポート申し込み率84%、社長も受験へ

「やらんといけんよね」。22年6月、部谷俊雄社長ら経営陣は新たなデジタル戦略をとりまとめた。驚いたのは経営トップも含む約4100人のグループ役職員にITパスポートの資格取得を奨励したことだ。DX推進にはリーダーこそがデジタルの基礎を理解する必要があると、役員にも例外は認められなかった。

すでに受験の申し込み率は84%(9月末)に達した。同社は受験料や通信講座など各種費用を負担し、受験を促した。この試験は毎週末の土日に受験可能だが、ひろぎんグループ役職員の申込みが殺到したため、広島県内に専用の会場も設けられたほどだ。同社のデジタル戦略室調査役の大江拓真さんは、「2023年度末までに取得率30%とする当初計画を前倒しして、今年度中に取得率は約50%に達する見込みだ」と語る。

ITパスポートは、情報処理技術者向けの初級レベルの国家試験。合格率は50%前後で、7歳の小学生が最年少合格者になるなど、他の国家試験と比べて難易度はそれほど高くはない。しかし、「一定期間しっかり勉強しないと、現役のITエンジニアでも不合格になる」(IT大手幹部)と言われる。

重厚長大の広島県、官民連携でリスキリング

なぜ、ひろぎんグループはDX人材の育成に力を注ぐのか。背景には地元広島の事情がある。

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