汗をかいたら水と塩を補給しよう

夏場にはコンビニやスーパーの店頭にも塩アメや塩入りドリンクが多く並ぶようになる。熱中症予防の観点から「水と塩を摂取しましょう」と言われることが多いが、汗をかくと、なぜ塩が必要になるのか、そのワケをここでおさらいしておこう。

汗をかいた時に塩が必要になるワケ

年齢により、そのバランスは若干異なるが、私たちの体は約60%の水分と約40%のたんぱく質、脂質、無機質からなっている。体液には約0.9%の濃度で塩分が含まれ、細胞内液と細胞外液などとしてカリウムやナトリウム、クロールやリン酸などのイオン状態になって存在している。このバランスが崩れると細胞が正常に働かず、さまざまな弊害が出てくることになる。いかにしてこのバランスを保つかがカギとなる。

涼しい時期でも私たちは代謝をしながら生きているので、1日約1リットルくらいの汗をかくそうだ。それが猛暑日だったり、激しい運動をしたりした場合には、汗の量はさらに増える。汗には0.3%前後の濃度で塩分が含まれているため、1日3リットルの汗をかくと約9gの塩分が失われる計算になる。

塩分を補給せずに水分だけを補給し続けた場合、体内の塩分濃度は本来の0.9%を大幅に下回り、生命維持に重大な支障をきたすことになってしまう。それを避けるために脳から「水分を排出して体内の塩分濃度を上げて!」という指令がでる。体内に適度な塩分があってこそ、摂取した水分も保持できるということを忘れずにいてほしい。

汗をかいた時はスポーツドリンクを飲むという選択肢もあるが、結構な量の糖分が含まれているものも少なくない。糖分を短期間で多く摂取すると、急激に血糖が上がり、それを薄めるためにより水分が欲しくなる。そうすると血流が増え、それを正常に戻すためにまた排尿量が増え、脱水状態に陥りやすくなる。スポーツドリンクはアスリートなどが激しい運動をする際や、高温下で長時間労働を行うなどの発汗量が10リットルを超えるようなシーンで飲用するといい。

体内の塩分濃度を正常に保つことを目的に摂取する塩は、できるだけナトリウム以外のミネラルも含んだ塩を使うのがオススメだ。本来塩にはナトリウム以外のさまざまなミネラルが含まれている。私たちの体液のバランスは、太古の海に生命体が発生した時の海のミネラルバランスと酷似していると言われており、太古の海を体内に抱えることで生活できている。失ったミネラルを補給する時にナトリウムだけの塩を摂取すると、体内のミネラルバランスの正常化がきちんと行われないこともあるため、塩選びが重要になってくる。

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